堤 信子
Nobuko Tsutsumi
フリーアナウンサー、昭和女子大学、法政大学その他兼任講師。エッセイスト。福岡県生まれ。TV、ラジオ、講演のほか、WEBや誌面での連載など幅広く活躍中。
つい、口にしていませんか
毎日生活していると、前向きに頑張っているつもりでも、訳もなく不安になること、頑張ったのに思い通りにいかなくてがっかりすること、伝わらなくてモヤモヤすること、ありますよね。
そんなとき、心の中で、ついつぶやいてしまうのが、
「なんでそうなるの」
「どうせ」
「やっぱり」
などなどの、ネガティブな言葉たち。
その感情のままに流されてしまうと、“ついてない”ことの連鎖に振り回されてしまうことも…。
私もこれまで、幾度となく、そんな経験をしてきました。
しかし、自分に降りかかる事実の解釈を、最近、ある言葉で変えていくことを意識するようになって、物事をあまり深刻にとらえず、軽やかに気持ちの切り替えができるようになったのです。
前向きな言葉で、変えていく
その言葉は「だからこそ」。
こんなトラブルが起こった、「だからこそ、タイミングの大切さを学べた」。
体調がすぐれない、「だからこそ、睡眠や食事の大切さを見直せた」。
毎回、同じミスを繰り返してしまう、「だからこそ、いい加減に自分の癖を直す」。
ある本に書かれていました。
「人生は地球ゲーム」だと。
目の前の思い通りにいかない出来事はアトラクションで、ちゃんと攻略すれば、軽やかに次に行けるのだそう。
そのためには、解釈で、物事を前向きに捉える言葉が必要なのです。
いろいろ大変なこともある、日々の暮らし。
だからこそ、
人生は学びに満ちていて面白いのです。
〜代官山のキッチンから〜
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