イービーエムのプラネタリーヘルス土からはじまる物語
MIRAIWA+プロジェクト

イービーエムのプラネタリーヘルス土からはじまる物語
MIRAIWA+ プロジェクト

特集2イービーエムの
プラネタリーヘルス

土からはじまる物語
MIRAIWA+プロジェクト

地球と人の健康はお互いに影響し合っているという考え方をプラネタリーヘルスといいます。私たちイービーエムは、プラネタリーヘルスに基づき、「身体に愛を。地球に愛を。」というテーマのもと「MIRAIWA+(ミライワ)」プロジェクトをすすめてきました。

今回は、人にやさしい安心・安全な野菜や果物をつくるための豊かな土づくりを目指して試行錯誤を続けてきた農家さんの活動と成果も交えながらお伝えします。

すこやかな地球、
すこやかな未来

地球と人は同じ環のなかに

人は地球が育む自然から恵みをいただきながら、命をつないできました。

地球があるからこそ人がいる、忙しい毎日に追われて忘れてしまいがちですが、地球と人はつながり、私たちの暮らし方も地球環境に映し出されていきます。

このように「プラネタリーヘルス」とは、人が地球と同じ環の中に存在することを深く意識した考え方です。

私たちが毎日の暮らしの中で、少しずつでも地球に良いことを重ねることが、すこやかな地球を守り、ひいては私たちの健康、そしてすこやかな未来へと結びついていきます。

豊かな土を育むフルボ酸

MIRAIWA+プロジェクトでは、土と菌に着目し、企業や学校と協同した活動を行っており、フルボ酸を活用した土づくりの検証を続けています。

フルボ酸は自然界に存在する有機酸の一つです。

動植物の死骸や藻などが蓄積し、長い年月をかけて分解されてできます。

微生物が専門の中村弥和(なかむら みわ)先生は「腸で菌が活躍することで健康が保てるように、土の中ではフルボ酸が菌を活性化し、良質な土をつくります」と語ります。

すでにフルボ酸を使った、安全・安心でより豊かな収穫を目指す農業も始まっています。

フルボ酸で元気な土づくり

イービーエムはこれまで、フルボ酸が人にもたらす恵みに着目し、化粧品や健美食品に生かしてきました。
今回、長年より良い土づくりに携わってきたベテラン農家の守山さんに、フルボ酸が土づくりにもたらす〝良いこと〟について、お話を伺いました。

畑職人 守山もりやま 重義しげよし

モリヤマファーム経営者。長崎平戸藩の家老だった先祖の頃から代々農業を続け、守山さんも妻の房枝さんと二人三脚で従事してきた。現在はブラッドオレンジ、シイタケ、生花などの栽培を行っている。冬は息子さんが主体となって、イチゴ狩りの観光農園をオープン。低農薬で安心して食べられるイチゴが人気。

土と農作物の元気に生かす

長崎県松浦市で農業を営む守山さんは、長年、土や肥料、栽培方法まで、さまざまなことに先取的に取り組まれています。〝畑職人〟という肩書きからもそのこだわりはうかがえます。
山の中腹にある広い農園で、キクなどの生花を中心に、シイタケやブルーベリーなどさまざまな農作物を手掛けている守山さんは、農作物の生育にフルボ酸を取り入れていらっしゃいます。「フルボ酸を使うと作物の根の張りがいいし、根が出てくるのも助けてくれます」。
フルボ酸は良い土を育て、良い作物をつくるには、欠かせないものです。しかも、土だけではありません。シイタケの生育では、原木にふりかけるように使うと、シイタケの菌の活性化にも期待がもてるのだそうです。

環境と健康を支える一歩に

守山さんがフルボ酸に出会っておよそ18年。それまでも安全な農作物を育てるため、試行錯誤を続け、たどり着いたものの一つがフルボ酸だったといいます。その理由は「動物にも人間にも水が大事ですが、それと同じで植物にも水が大事です。フルボ酸が働いていると、良い土ができ、水がたまったままになりにくいのです。かけた水はスッと土を抜けて、土自体はサラサラに、まさに理想の土になります」。
そんな良い土からできたすこやかで安心な作物が、私たちの健康を支えてくれるのです。

毎日、土や植物と向き合っている守山さんも、気候変動など環境の変化を肌で感じているそうです。守山さんのように、地球環境と人の健康を願い、実践する取り組みの輪が広がるよう、私たちもMIRAIWA+プロジェクトの活動を続けてまいります。

MIRAIWA+プロジェクトレポート

イービーエムは、微生物分析専門の株式会社Re Flora(リフローラ)と株式会社ミツウロコグループホールディングスの2社と共にプラネタリーヘルスプロジェクトを推進しています。今回はその取り組みの中から2つご紹介します。

<レポート1>

2025年9月25日、横浜市のみなとみらい本町小学校6年の生徒さんを対象に、「良い土って何?」をテーマに微生物専門家の中村先生によるオンライン授業を行いました。
みなとみらい本町小学校は、「持続可能な開発のための教育(ESD)」に取り組む公立小学校で、子どもたち自身で研究活動を行うなど独自の取り組みを行っています。
「みなとみらいを笑顔で健康な街にしたい」という想いで、食や良い土づくりを学んでいる生徒の皆さん。「学校の資源で良い肥料ができないか」という自分たちのアイデアを生かすため、より良い土壌にするための方法を伺うなど、「さらに良い土づくりを学びたい!」と中村先生の授業にも積極的です。さらに人のお腹と土壌の環境がとても似ていることを学ぶなど、人の健康をつくる健康な土壌づくりについて、楽しく学ぶ時間になりました。
私たちの身近な街や生活をより良く、楽しみながら創っていく活動を、未来を担う子どもたちや地域の皆さんと共に、広げていきたいと思います。

<レポート2>

2025年9月から、長野県飯山市菜の花公園にて「フルボ酸」の活用効能の検証を行っています。
美しい緑が広がる菜の花公園内の一角にて、野沢菜の栽培を実施。使用した農地は数年間作物の生育ができていない状態の土壌でしたが、フルボ酸を散布したところ、約5週間ほどで野沢菜の生育に成功することができました。

フルボ酸を散布した土壌にて栽培した野沢菜(写真右)は、葉が大きく広がり、茎が太く、毛細根も増えて土が沢山絡んでいます。
土壌の改良や植物の生育促進に有用とされるフルボ酸。未来に向けて、さらに生かしていくことが期待できる収穫結果となりました。

菜の花公園では春になると一面に黄色い菜の花が咲き誇り、ゴールデンウィークには「いいやま菜の花まつり」が開催されます。美しい風景が楽しめるのがとても楽しみです。

いいやま菜の花まつり
公式ホームページ

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