堤 信子
Nobuko Tsutsumi
フリーアナウンサー、昭和女子大学、法政大学その他兼任講師。エッセイスト。福岡県生まれ。TV、ラジオ、講演のほか、WEBや誌面での連載など幅広く活躍中。
軽やかに人生を楽しみたい
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
春のコラムのテーマは、夢や目標を宣言するものになってしまうことが多いのですが、今回はちょっと肩の力を抜こうと思います。
私にとって今年は、還暦を迎えて初めての一年。
もっと軽やかに、気楽に、人生の後半を楽しんでいこうと思い、次のような言葉を意識して日々を暮らしていきたいと思っています。
言葉を意識して暮らす
「今日やりたいことは今日やろう」
「明日できることは明日やろう」
「なんとかなるから、大丈夫」
「どうせうまくいくから、気にしない」
「どうにもならないことは笑ってやり過ごそう」
「飽きたらやめればいいから、とりあえずやってみよう」
そう、どれもが、ゆるゆるな言葉ばかり(笑)。
「ねばならない」に縛られない
気がつくと人間は、「〜しなければならない」に縛られがち。
目標達成のために、
「絶対」「必ず」「何が何でも」「結果がすべて」。
こんな言葉を、無意識に心の中で反芻(はんすう)している方も多いと思います。
プロとして仕事するときにはもちろん必要なマインドで、私自身もこれまでそうやって自分を奮い立たせてきました。
自分を包んでくれる言葉
しかし、生活すべてがこのように、活動的な交感神経優位になってしまうと、どうしても息切れしてしまいます。
仕事、子育て、親の介護などさまざまなことで、いつも十分頑張っている皆さんに必要なのは、きっと、優しく、また楽しく愉快に、自分を包んでくれる言葉なのでは。
今年は、「ふんわり、穏やかに」をモットーに。
日々を楽しもうと、心に決めている私です。
〜代官山のキッチンから〜
心地よいコーヒータイムにおすすめのコーヒーやおやつの紹介、エッセイ朗読をお届けします。