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春の肌トラブル対処法とは?

寒さが和らぎ暖かくなってくるこの季節は、強くなる紫外線に加えて花粉や黄砂などが増え、肌トラブルを引き起こしやすくなります。また、新しい環境で新年度を迎える方も多く、環境の変化により精神的にもストレスをため込みやすい季節です。実は春の肌はバリア機能が弱まっている上に、前述のようなストレスも多く、肌にとって過酷な季節でもあります。そこで今月号では、春の肌あれ事情や対策をご紹介します。避けては通れない春のストレスに対処して、晴れやかな新年度を迎えましょう。

春の肌はバリア機能が弱まっている?!

本来、肌の表面にある「角質層」が肌のバリア機能を担っています。この細胞は皮膚の内側にある基底層で生まれ、徐々に上へ押し上げられて角質層で肌の内側の水分保持を担い、外部刺激から肌内部を守ります。冬は寒さや乾燥が厳しく、血行不良により肌は栄養不足になりがち。そんな冬に生まれた細胞が春になって「角質層」を形成しているため、春の肌はバリア機能が弱いと言われています。

春は花粉や黄砂の季節

◎花粉の肌への影響

花粉は粒子が比較的大きいため、簡単には身体の深部に入り込みません。花粉が割れ、微細なアレルゲン物質が分離し、体内の抗体に結合することでアレルギーを発症します。自然に割れる花粉は2割程度ですが、大気汚染物質と接触した場合には8割も割れると言われており、大気汚染物質によって花粉症の発症数が増えていると言われています。また、花粉症ではない方でも、肌に触れるだけで肌の乾燥やかゆみ、赤みなどを引き起こすこともあります。花粉症の方は鼻や目、のどなどにアレルギー症状が現れますが、花粉症でない方に対しても肌へ悪影響を及ぼすことがあります。

◎黄砂の肌への影響

黄砂は中国の砂漠から、主に3~5月にかけて偏西風によって運ばれてくる大気汚染物質の一つです。

黄砂の大きさは約4μm(マイクロメートル)でスギ花粉の約10分の1程度と言われるほどの微粒子です。そのため、少しの風でも舞いやすく日本へも大量に飛んできて、肌に対して悪影響を及ぼします。黄砂が肌に対して悪影響を及ぼすのは、PM2.5や金属物質、マイクロプラスチックなどを含んでいるからです。物理的な刺激や化学物質による刺激が肌にダメージを与えます。

春の肌トラブル対策

スキンケアの衣替え

だんだん暖かくなってきましたが、冬と同じスキンケアを行っていませんか?季節によって肌の状態は異なります。春はバリア機能が弱まっており、ストレスを抱えやすく精神状態も不安定になりがちです。肌や精神状態に合わせてスキンケア商品を選び、春の肌を安定させましょう。

おすすめ成分

・CBD(カンナビジオール) : 麻の茎や種子から抽出されるポリフェノールの一種。抗酸化作用や抗炎症作用があり、肌のバリア機能をサポートしてくれます。リラックス効果もあるため、環境の変化によるストレスが多いこの季節には特におすすめです。

・セラミド : 角質層に存在し、紫外線や細菌などの外部刺激から肌を守りながら潤いを保つことができる成分です。バリア機能が弱まっている春こそ、バリア機能を高めるセラミドがおすすめです。

花粉や黄砂を寄せつけないコーディネート

静電気で花粉や黄砂が服に付くことを気にしている方も多いと思います。服の素材によって花粉が付きにくいものもあるので、素材に気を使ったコーディネートを取り入れることもおすすめです。

「花粉」の付着が気になる春。静電気が起きにくい服装コーディネートで花粉の付着を抑えましょう!素材によって、帯電しにくいもの、-に帯電しやすいもの、+に帯電しやすいものがあります。麻・綿・絹といった天然繊維は帯電しにくく肌に優しいため、肌着などには特におすすめです。重ね着をする際は、に帯電しやすい素材とに帯電しやすい素材の組み合わせを避け同士同士になるよう意識することで、静電気を抑えましょう。

スキンケアアドバイザー
肌にとって過酷な春ではありますが、トラブルに対処できれば肌も心も上向きになるはずです。 服の衣替えとともにスキンケアも見直して衣替えをし、ストレス知らずの肌を目指しましょう。

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