気温が高くなってきたこの時季に、花粉などによるアレルギー症状や身体のだるさを感じる方も多いのではないでしょうか。実は、これらの症状は季節によるものだけでなく、身体に重金属が溜まることでも起こる可能性があります。そこで、今月号では、「重金属」と重金属を排出する「フルボ酸」について特集します。
体内に蓄積する重金属とは?
重金属とは、現時点では人に対して有害、あるいは必要性が証明されていない「有害ミネラル」のことを言います。逆に、人にとって必要とされるカルシウムやマグネシウムなどの金属類を「必須ミネラル」と言います。実は、普段の生活の中で重金属を摂取してしまうことは避けようがありません。通常、体内に入ってきた重金属は尿や便で排出されますが、排出できなかったものは身体に蓄積され、様々な不調を引き起こしてしまいます。
重金属が蓄積するとどうなる?
重金属が身体に蓄積すると、酵素活性阻害、代謝低下、酸化促進させるので身体のだるさ、むくみ、肌あれやニキビなど美容や健康に悪影響を及ぼします。なんだか調子が悪いというような体調不良は、実は重金属が体内に蓄積していることが原因かもしれません。体調不良や肌あれの根本的な改善を行うには、体内に蓄積している重金属を排出することも大切です。そこで、注目されているのが「フルボ酸」です。
フルボ酸とは
フルボ酸は、限られた地域に堆積された腐植物質(フミン質)から抽出されます。腐植物質とは、植物や動物などの命を終えたものが数億年に渡り微生物によって分解、発酵を繰り返しながら堆積されてできた物質です。このフルボ酸の大きな特徴は、体内に蓄積されたヒ素、鉛、水銀、カドミウムなどの有害な物質を、フルボ酸が持つアミノ酸と結合させて排出させる働きです。さらには、活性酸素の除去にも作用することがわかっています。
フルボ酸と併せて摂ると良い食材
- 大豆、玄米、ニンニク、タマネギ
- 食物繊維⇒きのこ類、ゴボウ
- 乳酸菌/発酵食品⇒味噌、納豆、酒粕
上記の食材はフルボ酸と相性が良く、併せて摂ると良いと言われています。食物繊維や発酵食品は腸活にも非常に優れた食材です。積極的に摂るよう心がけましょう。