今年も例年通りの酷暑が続いており、年々暑さや日差しが増していると感じる方も多いのではないでしょうか。街中では日焼け止めクリームや紫外線対策グッズが溢れており、商品数の豊富さからも紫外線に対する意識の高まりを感じます。日焼け止めによる対策はもちろんですが、実は真夏の太陽に負けない「肌の土台作り」もカギとなります。太陽光には紫外線(UV-A、UV-B)だけでなく、“第3の紫外線”とも呼ばれる「ブルーライト」も含まれており、その強さはスマホやPCから出るブルーライトの数百倍とも言われています。そのため、紫外線対策に加え、ブルーライト対策も重要です。今回は「紫外線やブルーライトが肌に与える影響」と「肌の土台作り」に着目します!
紫外線・ブルーライトの影響
★光は波長が短いほど、エネルギーは強くなります。
●ブルーライト
可視光線の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持つうえ、UV-Aよりも肌の深くまで入り込みます。真皮層に存在するコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸をつくる線維芽細胞にダメージを与えます。また、UV-Bと同様にメラニンを増加させ、シミの原因にもなります。
●UV-A
紫外線の中でも波長が長いため真皮まで到達し、シワ・たるみなどを引き起こします。雲や窓ガラスを通過して室内まで入ります。
●UV-B
波長が短いため強いエネルギーを持ち、表皮に強く作用します。メラニンを増加させ、日焼けによるシミ・そばかすの原因になります。
※ブルーライトは紫外線よりも肌の奥へ到達して悪影響を及ぼすので、紫外線対策と同時にブルーライト対策も心がけましょう。
紫外線・ブルーライトの対策
真夏の太陽に負けない肌をつくるために、まずはUVケアをしっかり行い、それに加えて肌の土台を整えることが大切です。
➀日焼け止めの選び方
<SPF、PAとは?>太陽から放出されるUV-Aやブルーライトは波長が長いため、窓を通過して室内まで入り込みます。室内でも油断せずUVケアを行いましょう。
・SPF⇒UV-Bを防止できる時間を数値で表す
・PA⇒UV-Aを防ぐ効果の強さを+の数で表す
室内まで通過するUV-Aを防げるよう、PAは++以上がおすすめです。
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<紫外線吸収剤と紫外線散乱剤>日焼け止めの紫外線カット成分は、下記の一方もしくは両方が使われています。
・紫外線吸収剤(ケミカル)
・紫外線散乱剤(ノンケミカル)
ブルーライトカットや肌への負担を考えると、紫外線吸収剤(ケミカル)不使用で紫外線散乱剤(ノンケミカル)のみを使用しているものを選ぶことをおすすめします。
<ブルーライトカット>
・酸化鉄:「酸化亜鉛」や「酸化チタン」と一緒に配合されていると、ある程度のブルーライトをカットすることができると言われています。
・ルテイン:マリーゴールドから抽出され、抗酸化作用があります。 (※成分名:「キサントフィル」と表示)
②抗酸化成分を摂り入れる
・ビタミンA:皮膚や粘膜の健康維持をサポートしたり、活性酸素の発生を抑制したりします。
にんじん、トマト、ほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれています。
・ビタミンC:高い抗酸化力があり、ハリや弾力をつくるコラーゲンの生成に欠かせません。
ピーマン、柑橘類、赤パプリカ、じゃがいもなどに多く含まれています。
・ビタミンE:抗酸化作用があり、血行を促進します。若返りのビタミンとも言われています。
ナッツ類、ツナ缶、植物性油脂などに多く含まれています。
③肌のバリア機能自体を高める
紫外線やブルーライト対策のために日焼け止めを塗る際、肌の土台が崩れていると日焼け止めの効果を発揮しにくくなります。夏はべたつくからといって保湿をおろそかにせず、肌の土台を整えるスキンケアを行うことが重要です。肌の土台作りのカギとなる「セラミド」を積極的に摂り入れましょう。ひとことでセラミドと言っても種類がたくさんありますが、特に肌なじみが良く安全性も高い「天然ヒト型セラミド」がおすすめです。
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セラミド配合のUVクリームを使用すると、肌のバリア機能を高めながらUVカットやブルーライトカットができ、「肌の補強」と「外部刺激からの守り」の両立が叶います。
紫外線対策は老若男女に必要?
近年、若い男性でも日焼け止めや日傘を使用する人が増えてきていますが、紫外線対策は女性がするものと思っている人もまだ多いようです。紫外線対策は「美容のため」という意識が強いからではないでしょうか。しかし、驚くことに紫外線対策をすることで疲労感の軽減に繋がるという研究結果が発表されています。つまり、紫外線対策は美容のためだけではなく、健康のためにも大切なことなのです。これからは、美意識の高い方だけでなく、老若男女問わず積極的に紫外線対策を行うことが大切です。