ヒフの日

セラミドの本当の役割とは

「セラミド」は保湿成分の代表格として広く認知されています。しかし、「セラミド」が肌に対してどのように働いており、なぜ良いと言われているかを知っている方は多くないのではないでしょうか。そこで今月は「セラミド」の役割について特集します。イービーエムでは、12月12日を年に一度の「W(ダブル)ヒフの日」としています。これをきっかけに、「セラミド」の重要性についてより理解を深め、うるおいのあるすこやかな肌づくりを目指しましょう。

保湿のタイプ3選

保湿成分は、セラミド以外にもヒアルロン酸やアミノ酸などたくさん存在しますが、実はそれぞれ保湿としての働き方が違います。今回は、その違いにより3タイプに分けてご紹介します。

➀水分を抱え込むタイプ(ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなど)

肌の真皮層に元々存在する成分で、自身が多量の水分を抱え込んで維持する性質があります。このタイプの保湿成分を肌に塗布すると角質層の保湿力を保ち、湿度が下がっても肌の外へ水分が蒸発しにくくなります。

 

②水分をつかむタイプ(アミノ酸、天然保湿因子(NMF)、グリセリンなど)

肌へのなじみが良く、肌を柔らかくしてうるおいを与えてくれる保湿成分です。空気中の水蒸気など水分を吸収して結合する性質がありますが、湿度が下がると保湿力は弱まります。

 

③水分を挟み込むタイプ(セラミド、レシチンなど)

肌の表皮層の最上部に位置する角質層の隙間を埋めることによって、肌内部からの水分蒸発を抑えます。水分をサンドイッチのように挟み込む性質があり、取り込んだ水分を包み込んで逃がさない最強の保湿成分です。外気の湿度が下がっても、取り込んだ水分をキープすることができます。

 

 

最強の保湿力をもつ「水分を挟み込むタイプ」とは?

セラミドが最強の保湿成分と言われるのは、その分子の特性にポイントがあります。セラミドは、スフィンゴ脂質という脂質の1種で、1つの分子内に「油になじみやすい部分」と「水になじみやすい部分」を併せ持ちます。その特性を生かして、層状に積み重なった「ラメラ構造」こそが、水分を挟み込んで逃がさない仕組みの最大の特長です。

セラミドの量が少ないとラメラ構造に隙間ができて乱れてしまい、水分保持力が低下したり外部からの刺激を受けやすくなったりしてしまいます。そのため、セラミドを補給することはバリア機能強化のためにとても重要なのです。

生芋こんにゃくが脳の掃除に役立つ?!

脳で作られるタンパク質「アミロイドβ」は蓄積すると、神経細胞にまとわりついて死滅させてしまうため「脳内ゴミ」と呼ばれています。通常は素早く分解・排出されますが、加齢や運動・睡眠不足によって排出が追い付かなくなると蓄積してしまいます。

アミロイドβは神経細胞が分泌する「エクソソーム」と結合することで、分解・除去される機能が高まります。

「グルコシルセラミド」は神経細胞へエクソソームの分泌を促す効果があり、その中でも特にこんにゃく由来のグルコシルセラミドが効果的だとされています。

また、こんにゃく粉から作られる普通のこんにゃくよりも、生芋から作られる生芋こんにゃくの方がグルコシルセラミドの含有量が高いため、生芋こんにゃくがおすすめです。今の季節に美味しいおでんやお鍋などに、ぜひ生芋こんにゃくを選んでみてください♪

スキンケアアドバイザー
「セラミド」は、その分子の特性により「ラメラ構造」を取ることが重要なポイントであり、「水分を挟み込んで逃がさない」最強の保湿成分として働いています。 沢山ある保湿成分でも、それぞれ役割が違うのでどのような役割があるのかをより理解して、うるおいのあるすこやかな肌づくりを目指しましょう。

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