日増しに秋の深まりを感じる時季となりました。秋から冬にかけて気温が低くなり、段々と悩まされるのが、身体の冷え。中でも常に外部にさらされている顔は、冷えによって血行が悪くなると、肌のターンオーバーが乱れ、くすみやクマの原因にもなります。
今回のヒフの日通信11月号は、冷えの対策として「温活美容」について特集します。
冷えとは?
冷えることで血液やリンパの流れが悪くなるため、必要な栄養や酸素が全身にいきわたらず、疲れやすくなったり、老廃物が溜まり肩こりや頭痛などの症状が出ることも…。
睡眠の際には、深部体温を下げることで脳と身体を休息させる仕組みがありますが、体温調節が上手くいかなくなると、身体から熱が放出されにくいため、深部体温が下がらず寝付きも悪くなってしまいます。
これからますます寒くなる季節となりますが、やみくもに温めればいいというわけではありません。まずは自分の冷えのタイプを見極める必要があります。
<冷えのタイプは主に2つ>
・血管収縮型冷え性(体温が中心に集まる)
・血管拡張型冷え性(体温がどんどん逃げる)
冷えには大きく分けてこの2つのタイプがあると言われています。
一般的に「冷え性」と呼ばれるのは、「血管収縮型冷え性」です。
冷え性の中で7割以上はこのタイプで、室内でも手足が冷えることが特徴です。原因は手足の末梢血管の血行不良やセルライトによるものです。セルライトは血行不良によって不要な水分や老廃物が脂肪細胞に付着し、かたまりとなったもので、リンパの流れを阻止してしまうので局所的に血行が悪くなります。頭やお腹に血液が留まってしまうため手足にまで届きづらく、冷えの原因となります。
温めポイント
血管収縮型冷え性は、頭とお腹に血液が留まってしまい手足にまで血液が十分に届いていません。体質を改善するために、集まっている血液を身体の末端まで流してあげることが大切です。そのため、冷えている手足を温めるのではなく、お腹など身体の中心を温めましょう♪
そして、近年増えているのが「血管拡張型冷え性」です。特徴は、手足はもちろんのこと全身がとても冷えることです。男性にも増えていて、ストレスなどによる自律神経の乱れが原因で常に血管が拡張し、体温が奪われていきます。
温めポイント
血管拡張型冷え性は、通常の防寒対策に加えて、首とお腹、足先の3ヵ所を重点的に温めて体温を逃さないようにしましょう。マフラーや腹巻、厚手のソックスなどを使用すると効果的です♪
効果的な温めポイント
上記の温めポイントの他にも効果的にな箇所がいくつかあります!
1つ目の温めポイントは、「首」の字がつく部分「首」「手首」「足首」です。いずれも身体の表面近くを血流の多い動脈が通っていますので、ここを温めることで全身を流れる血液を温めることができます。
2つ目の温めポイントは、「大きな筋肉」がある部分。太ももや二の腕、お尻などです。筋肉は血管が豊富で血流も多いです。血流の多いところは、全身に影響を及ぼしやすく効率よく全身を温めることができます。
3つ目のポイントは、副交感神経の中枢がある「仙骨の周辺(お尻の少し上付近)と腸や子宮など大切な器官がつまったお腹を含んだ腰周り」です。ここが冷えると体内の臓器に脳からの指令が届きにくくなり、自然な臓器の機能が働かなくなってしまいます。
この3つの温めポイントを意識して温めることで全身に温かい血液が流れます。
さらに毛細血管は加齢とともに減少し、特に45歳ごろからガクンと少なくなると言われています。肌に必要な栄養素や酸素が血流によって運ばれにくくなるのはもちろん、不要な老廃物や水分を排出する力も低下していきます。
冒頭でも申し上げたとおり、一年中外部にさらされている顔は冷えによって血行が悪くなり、くすみやクマを感じやすくなります。そのため、身体とは別に顔の温活美容についてもご紹介いたします。
【お家で簡単!肌も若返る!温冷美容習慣】
朝起きたときから肌がどんよりくすんでいる……。そんな老け見え肌を即効でイキイキした状態に若返らせるのがタオルで行う温冷美容です。
<朝は温冷タオル> 朝、活動のスイッチを入れる交感神経は41℃を超えると高まると言われているため、冷めないように42℃以上のお湯で濡らした温タオルを肌に当てましょう。するとシャキッと目も覚めて、1日のスタートにも最適です。 くすみやすい目のまわりや頬を中心に温タオルで温めた後は、保冷剤をくるんだ冷タオルで顔全体を冷やして引き締めましょう♪ 温冷の温度差によって血流が一気に促進され、顔色がパッと明るくなります。一度でくすみが解消できないときは、温冷刺激を交互に数回繰り返すのも効果的です。血流がより良くなり、代謝もアップします。 また、肌を冷やすことで一時的に皮脂分泌が抑えられ、毛穴を引き締める効果も得られます。肌を冷やした後にメイクをすることで、メイクのノリや持ちもぐんと良くなります。
<夜は冷タオル> 夜はお風呂上がりや日中に浴びた紫外線によって開いた毛穴をキュッと引き締めて、シミ予防のためにタオルで顔を冷やしましょう♪ 紫外線は秋でも浴び続けています。夏ほど紫外線量が多くなくとも、紫外線を浴びた肌はシミの元であるメラニンを作り出す物質を発生させます。肌を冷やすことによってその指令を出す物質を抑制することができます。そのため、1日中外出をした時など紫外線を浴びた日には夜に肌を冷やすことが、シミやくすみのない美肌を保つ秘訣です!お風呂上がりにもシミができやすい目周りやこめかみ、Tゾーンまで冷やすことで皮脂分泌を抑え、毛穴目立ちも予防できます。
<温冷美容のポイントは肌温を上下させること>
肌に必要な栄養や酸素を届けるのが血液です。温刺激で、毛細血管を取り囲む「前毛細血管括約筋」がゆるんで血管が広がり、冷刺激で縮んで血管が細くなります。気温が低くなり、血流が滞りやすいこの時季は肌温を上下させることで血流量がアップし、肌に必要な栄養や酸素が運ばれやすくなります。
冷えはイライラのもと!? 「冷えは万病のもと」とよく聞くと思いますが、「冷えはイライラのもと」でもあるということをご存知でしょうか? 「冷え」によって、東洋医学でいう「気」が停滞したり逆流したりすることにより、イライラしやすくなると言われています。「気」は通常、上から下へと流れています。 しかし、冷たい飲み物や冷たい食べ物を摂りすぎると、胃が急激に冷え、胃を温めようとする働きが強くなりすぎてしまいます。そうすると「気」が逆流するように上半身に集まり、頭にも「気」が増えすぎてしまい、のぼせたようになります。 「気」が逆流することを「気逆」と言い、「上気する」「逆上する」という”怒り“を表す言葉があるように、「気逆」になるとイライラしやすくなってしまいます。 アイスやビールなどの冷たい物はなるべく控え、「温活」に取り組みましょう!
いかがでしたでしょうか。身体の温めは洋服や小物で、顔の温めはタオルでと身近にあるものでも簡単に温活美容が実践できます♪イービーエムでも手軽に温活できる美容機器もご用意しております。
是非、お気軽にお問い合わせください。