暑い夏こそ身体メンテナンスで夏バテ知らずの健康づくり♪

８月も厳しい暑さが続いており、いつも以上に肌トラブルや身体の不調を感じることはありませんか？
身体がだるい、疲れが抜けない、のぼせた感じがする、やる気が起きない…など、何もしていなくても心身の不調を感じる人は多くいらっしゃると思います。

夏の身体の不調といえば、夏バテ。
夏バテは、内臓機能の低下と、冷房の効いた室内と外の温度差による自律神経の乱れが原因と言われています。
暑いのでついつい冷たい食べ物を摂り過ぎてしまったり、食欲が無くなり簡単な食事で済ませるようになると、胃腸の機能も低下しがちになってしまいます。
そうすると、栄養バランスが乱れ、更に疲れや冷えが慢性化し、夏バテ状態が続いてしまいます。

また、夏の環境下だと自律神経はバランスを崩しやすくなります。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」があり、両者のバランスが身体にとってちょうど良い状態になるように調整されています。
主に内臓や血液の流れなどに働きかける、自分の意思とは関係なく無意識のうちに働いている神経で、とてもデリケートです。
ではなぜ、夏に自律神経はバランスを崩してしまうのでしょうか。

自律神経のバランスが崩れやすくなる要因

交感神経は脳や身体が活発に活動しているときによく働き、副交感神経は休息しているときによく働きます。
つまり、通常だと交感神経は昼間、副交感神経は夜が活動のピークです。
夜更かしして活動時間が深夜にずれ込み、不規則な生活を続けていると、休息すべき時間帯に休息できず、自律神経はバランスを崩しやすくなるのです。

自律神経がバランスを崩す最大の要因ともいえるのが、ストレスです。
暑さでストレスが溜まってイライラしたり、激しい感情の起伏も自律神経に影響を及ぼします。
常にストレスが溜まった状態でなくても、ストレスだと感じることを頻繁に繰り返すことで自律神経はバランスを崩しやすくなります。

今の時季に特に気を付けたいことが、自律神経の過労です。
夏は、冷房の効いた室内と、暑い屋外への出入りが増え、何度も体温調節や発汗の調節を行なうことになります。
その分自律神経がたくさん働き、過労状態になり、バランスが崩れやすくなるのです。

つまり、夏は環境の影響を受けやすく暑さによるストレスや疲れ、良質な睡眠がとりにくい等、自律神経が疲れやすくバランスも崩しやすい季節なのです。

【頭寒足熱】という言葉を聞いたことがありますか？
東洋医学の考えで、【頭寒足熱】は昔から理想的とされる身体の状態のことを言います。
頭は涼しくスッキリ冴えていて、足元が安定してポカポカしていると健康を維持できるというもの。
上半身と下半身の体温の差を、できるだけ小さくすることが病気の予防と改善には大切なことで、そのためには全身の血液の循環を良くすることで健康な状態を維持するというのが【頭寒足熱】の考え方です。

逆に、上半身や頭部が熱くなり、反対に下半身が冷たく、足や足の指が冷たい状態にある『頭熱足寒』だと、様々な身体の不調が起こりやすくなります。
夏は、この『頭熱足寒』の状態になりやすく、心身の不調に繋がっていくのです。

ご自宅で簡単にできる【頭寒足熱】ケアは、夏でも湯船に浸かり身体を温めて血行促進することです。
暑くてのぼせてしまわないように、冷却効果のある氷枕などで頭や首を冷却するのがポイント。
また、冷えやすい足元の血流を良くすることも大切なので、ふくらはぎのセルフマッサージも効果的です。

まだまだ暑さが厳しいですが、【頭寒足熱】を意識して夏を乗り切りましょう！

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