これから本格的な夏に向かって暑い日が続きます。
しかし暑いからといって身体を冷やし過ぎたり、冷たい食べ物や飲み物ばかりを摂取するのは、肌や身体にとってよくありません。
夏でもなるべく常温や温かい飲み物を飲んだり、冷房対策で上着やストールを常備したりと、身体が冷えないように対策を万全にされている方も少なくないと思います。
ところが、冷え対策が万全な方でも見逃しやすい冷えの原因の1つに「砂糖」があることはご存知でしょうか。
甘い物が大好きでよく食べている方、冷え対策はしっかり行っているのに冷えてしまうという方は要注意です。
血糖値に注目
血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことで、血液中に含まれる血糖の量を表しているのが血糖値です。
血糖値は食事を摂ると上がります。
食事で摂取された栄養素のうち糖質が消化酵素で分解されてブドウ糖になり、小腸で吸収され、血液により全身に運搬されるためです。
脂質・タンパク質・炭水化物のなかでも炭水化物(糖質)がもっとも早く消化・分解されてブドウ糖となります。
甘い物を食べ過ぎると…
砂糖にも色々な種類がありますが、一番身体を冷やしてしまうのは「白砂糖」だと言われています。
美味しいお菓子のほとんどに、多くの白砂糖が使われています。
白砂糖はブドウ糖を摂取するのには有効な手立てですが、精製されているためミネラル分などがほぼ含まれておらず、その他の栄養が不足してしまいます。
甘い物をたくさん食べると、すぐに身体に糖分が吸収されるため、血液中の糖分濃度(血糖値)が急激に上昇し、一時的に体温も上昇します。
血糖値が急上昇すると、すい臓から血糖値を下げるインスリンが大量に分泌され、血糖値は急降下し、同時に体温も下げてしまうと言われています。
また、砂糖の摂り過ぎはビタミンB群の不足につながると言われています。
ビタミンB群は砂糖、ニコチン、カフェイン、アルコールの摂取によって消費されてしまうためです。
なかでも、ビタミンB12は赤血球やヘモグロビンの合成に深く関わっていて、これが不足すると冷えの解消は難しくなってしまいます。
血糖値を急上昇させない糖を摂りましょう
糖質にも様々な種類があり、同程度の糖質を含む食品の中でも血糖値を「急激に上げる食品」と「ゆるやかに上げる食品」があります。
また、大量に食べ過ぎたり、早食いで食事時間が短いと血糖値は急上昇しやすいと言われていますので、食事では血糖値をゆるやかに上げる糖を選び、適量をゆっくり味わって食べるように心がけましょう。
血糖値を急上昇させてしまう食べ方
- 空腹時に冷たく甘い飲み物を大量に飲む
- 空腹時にビールを一気飲みする
- お菓子やアイスクリームだけで食事を済ませる
夏の暑い日にやってしまいやすいことですが、3つすべてが血糖値の急上昇と急降下を招いてしまいます。
血糖値をゆるやかに上昇させるには…
- 同じ甘い物でも果物には栄養素が多く含まれているので、お菓子の代わりに果物を食べる
- 白砂糖よりは身体を冷やす作用が穏やかと言われている未精製の黒糖、ハチミツやメープルシロップなどを使用する
甘い物を食べたくなった時には、上記のような方法を日常生活に取り入れて血糖値の急上昇、急降下を防ぎましょう♪