ヒフの日

心身の不調をサポート?!五行のパワーとは

古来より、「陰陽五行説」と呼ばれる、日本文化にも影響を与えた東洋の自然哲学が存在しています。自然のあらゆるものは「木・火・土・金・水」の5つの要素から成り立ち、互いに影響し合い、バランスを保っているという考え方です。「陰陽五行説」は「五臓」とも深い関わりがあり、「五臓」の弱まりから起こる様々な不調はこの考え方やそれぞれの要素に関連する香りをもとに整えることができると言われています。今月号は、「陰陽五行説」と「五臓」の関係について特集します。陰陽五行のパワーで心身のバランスを整えましょう。

「陰陽五行説」と「五臓」の関係

陰陽五行説が自然の機能を5つに分けられるように、身体の機能を司る「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」も陰陽五行説のそれぞれの要素に当てはめて考えられます。

【木と肝臓】

木は、「曲直(きょくちょく)」と呼ばれ、成長し、枝を張りながら上に向かって伸び広がる性質を持っています。新芽が光を求めて伸びてゆくように、肝臓は体内の気の流れを整えていきます。春の若木がみずみずしく育つように、血液を蓄え、必要な時に送り出し、私たちの心と身体のバランスを取り戻す力を持っています。

以下に当てはまるものがある方は、「肝」の働きが弱まっているかも?

・肌に潤いがない ・イライラしやすい ・目の不調を感じやすい

そんな方におすすめ!「木」の要素をもつ香り

・スイートオレンジ ・ベルガモット など

 

【火と心臓】

火は、「炎上(えんじょう)」と呼ばれ、炎や熱が勢いよく上に昇る性質を持っています。夏の太陽が世界を照らすように、心臓は全身に命の輝きを届けます。たき火が人々の心を温めるように、エネルギッシュで全身に血液を巡らせる働きや気持ちや思想のコントロールとも関係しています。

以下に当てはまるものがある方は、「心」の働きが弱まっているかも?

・情緒が不安定になり、感情的になりやすい

・動悸や息切れがする ・疲れがとれにくい

そんな方におすすめ!「火」の要素をもつ香り

・ローズ ・イランイラン など

【土と脾臓】

土は、「稼穡(かしょく)」と呼ばれ、植物の発芽や育成、収穫する性質を持っています。豊かな大地が作物を育むように、脾臓は栄養を消化し身体を養います。母なる大地が生命を支えるように、水分のバランスを整え、気と血を生み出し、私たちの身体の中心として静かに働き続けます。また、「土用の丑の日」と言われる「土用」はこの「土」に由来しています。土は季節の変わり目を指し、その期間を「土用」と呼びます。(詳細はコラム「土用は年に4回もある?!」へ)

以下に当てはまるものがある方は、「脾」の働きが弱まっているかも?

・精神的に落ち込みやすい ・季節の変わり目に体調を崩しやすい

・むくみやすい

そんな方におすすめ!「土」の要素をもつ香り

・ペパーミント ・スイートマージョラム など

【金と肺臓】

金は、「従(じゅう)革(かく)」と呼ばれ、収縮し、変化をもたらす性質を持っています。金属が清らかで凛とした性質を持つように、肺は澄んだ空気を取り込み、体内を浄化します。秋の空が澄み渡り、木々が葉を落としていくように、呼吸を通じて体内を整え、不要なものを下へと降ろしていきます。肺は外気の新しいエネルギーを取り入れて体内の汚れた空気と交換する働きがあり、免疫力やバリア機能にも関係しています。

以下に当てはまるものがある方は、「肺」の働きが弱まっているかも?

・気持ちが落ち込みやすい ・バリア機能が低下し、肌あれや風邪を引き起こしやすい

・鼻水や鼻づまりが起こりやすい

そんな方におすすめ!「金」の要素をもつ香り

・ユーカリ ・ティーツリー など

【水と腎臓】

水は、「潤下(じゅんか)」と呼ばれ、周りを潤し、下に下に流れる性質を持っています。深い湖が水を湛えるように、腎臓は生命の精を蓄えます。冬の氷が凛として佇むように、生命力を凝縮して守り、清流のごとく水分を調整しながら、エネルギーを保ち続けます。

以下に当てはまるものがある方は、「腎」の働きが弱まっているかも?

・活力が低下する ・下半身がむくみやすい ・冷え性が気になる

そんな方におすすめ!「水」の要素をもつ香り

・ラベンダー ・サンダルウッド など

土用は年に4回もある?!

「土用の丑の日」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。「土用」というとなんとなく夏のイメージがある方が多いのではないでしょうか。しかし、実は「土用」は年に4回もあるのです。「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の直前約18日間ずつを指します。中でも、立秋前の夏土用のうち、丑の日にあたる日を「土用の丑の日」と呼んでいます。年によっては、「土用の丑の日」が2回くる年もあります。うなぎが夏バテを起こしやすい時季にぴったりなスタミナがつく食材ということや土用の丑の日に「う」の付く食べ物を食べると良いという言い伝えがあったことから、「土用の丑の日」にうなぎを食べる風習が定着したと言われています。

スキンケアアドバイザー
五行説と私たちの身体には深い関わりがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。日常で感じる様々な不調も、五行説の考えを取り入れることで解消のサポートができるかもしれません。アロマオイルなども活用して心身共にバランスを整えましょう。日頃頑張っている自分へのご褒美として、スキンケアスタジオのお手入れにもぜひお越しくださいませ。

 

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