「年齢よりも老けて見られる...」「なんだか肌がくすんできた...」それは、身体の“焦げ”である糖化が原因かもしれません。
近年注目されている「糖 化」。
テレビなどでも耳にする機会が増えた方も多いのではないでしょう か。
いつまでも若々しくいたいというのは誰もが思うことですよね。
今回 は、老化の原因の一つである「糖化」について特集します。
糖化とは?
身近な例としてパンケーキを思い浮かべてみてください。
パンケーキを焼くと、こんがりきつね色が付きますが、この“焦げ”が糖化です。
糖化とはパンケーキに例えると卵や牛乳に含まれるタンパク質と、小麦や砂糖に含まれる糖が結びついて変性して劣化することを言い、硬く、黒くなることです。
糖化した食べ物を食べ過ぎると糖化最終生成物「AGEs(エイジス)」という物質が生成され、一度できると分解されることなく体内に蓄積され続けることが分かっています。
「AGEs」は血管や組織を劣化させ、肌の弾力の低下やたるみ、シワの原因となります。
また糖化によって生じる老廃物が皮膚の細胞に留まり、くすみや黒ずみの原因となることで肌の透明感が失われてしまいます。
<糖化のイメージ>
あなたは大丈夫!?糖化チェック
☑以前より肌がゴワゴワして硬い
☑ 顔や手のひらが黄色っぽい
☑ 運動はほとんどしていない
☑ ストレスが溜まっている
☑ 最近、疲れやすい
☑ 寝不足なことが多い
☑ 手のひらの指の関節のシワが茶色っぽい
☑ 肌にハリがない
☑ 短期間で急に太った
☑ 食後すぐに眠くなる
チェックが多い人ほど“糖化”が進んでいる可能性大!
また、糖化が進んでいることを判断できる兆候があります。
それは、「食後2時間程で空腹感を感じる」場合です。
晩ごはんをたくさん食べたのに、寝る前にお腹が空いてしまい、また食べてしまったなんてことはありませんか?
食後2時間程でお腹が空く場合は糖化の危険信号だと思って注意しましょう。
空腹で血糖値が低いときほど、身体は栄養を吸収しようとするため、食後の血糖値は急上昇します。
すると、体内のブドウ糖を代謝するためにインスリンが大量に分泌され、一挙に処理します。
その結果、身体は再び低血糖、空腹の状態に戻ります。
これを繰り返すことによって高血糖と低血糖を繰り返し、糖化を促進してしまいます。
糖化を促進しないためにも日々の生活から見直し♪
食事編
①一日3食を基本に、ドカ食い・早食いをしない
朝食を抜き、空腹時間が長くなると昼食はついドカ食いしがちに。すると血糖値が急上昇してしまいます。また、丼ものや炭水化物などの一品料理は糖質が高いので食べ過ぎは控えましょう。
②食べる順番は懐石スタイルで野菜から
糖化が進むのは、食後の血糖値が急上昇するタイミング。同じ内容の食事でも、食べ方次第で糖化を抑えることができます。
まずは食物繊維の多い野菜やキノコから。
実は日本の懐石料理が運ばれる順番と同じ食べ方が理想的なのです。
③抗糖化食品を取り入れたり、食事の組み合わせを工夫する
緑茶に含まれる茶カテキンには、抗糖化作用があります。
カフェインが気になる方はノンカフェインの健康茶も効果的です。
ルイボスティーは糖化と酸化をダブルで抑制する効果があり、妊娠中でも飲めるのでオススメ。
また果物も抗糖化の強い味方です。
特にクエン酸を多く含む柑橘系は余分な糖を燃料として消費する効果があります。
例えば、唐揚げの添え物であるレモンは余分な糖を消費する効果以外にも、糖の吸収を穏やかにする作用があります。
さらにチーズや納豆などの発酵食品は、腸内環境を整え、免疫を高めることで糖の代謝を手助けします。
スキンケア編
糖化が進むと、シミ・くすみ・シワ・たるみなどの肌トラブルを引き起こします。
そうならないためにも、オススメのスキンケア成分をご紹介します。
ポリアミン(ダイズ芽エキス)
大豆の胚芽から抽出されるエキスです。
ポリアミンは人の皮膚に含まれる成分で、糖化や活性酸素によるダメージから肌を保護している成分です。
コラーゲンの生成を促しシワをケアする効果があります。
ビタミンC
活性酸素を除去して老化や光老化を抑制する作用に加え、糖の燃焼を促進してタンパク質の糖化を抑制する作用があります。
そして酸化したビタミンCは糖の代わりに自らがタンパク質と結合し、細胞の糖化を抑制してくれます。
アルブチン
美白に優れた成分で「肌の漂白剤」と言われている成分です。
ポリフェノールの一種で、メラニンを合成するメラノサイトを不活性化するほかメラニンを直接漂白して強力な美白作用を発揮します。
アルブチンの美白効果は非常に高く、シミやくすみに対して効果を期待できます。
食べる量を極端に減らしたり、激しい運動を行うといった大変なことではなく、ほんの少しの見直しや対策だけで糖化の原因物質であるAGEsを抑えていつまでも若々しくすこやかな肌と身体をキープすることができます。
ぜひ日頃の食生活とスキンケアから見直してみましょう。