梅雨明けが近いとはいえ、今の時期は湿度が高く、湿気で髪がボワっと広がったり、ヘアスタイルがなかなか決まらなくて悩まされることも多いのではないでしょうか。
湿気で髪が広がる一番の原因は、髪のダメージです。
髪のキューティクルが剥がれ、髪が傷んでいる状態では、その部分から水分が浸入します。
その水分は、キューティクルの内側にあるコルテックス(毛皮質=線維状につながったタンパク質)にため込まれ膨張することで、キューティクルが剥がれて傷んだ部分と、剥がれておらず傷んでいない部分とのバランスが崩れ、そこから髪のうねりを引き起こすと言われています。
毛髪の1本1本が異なる形状になってしまうため、その結果、髪全体が広がることになるのです。
さらに、髪の毛が傷んでいる箇所が多いほど、うねる場所が多くなるため髪が広がってしまいます。
髪に傷みが無く、髪全体に均等に水分が吸収されればうねりは起きないため、髪の広がりを防ぐにはキューティクルが剥がれた部分を作らないことが重要になります。
また、髪も紫外線が当たることによってダメージを受け、キューティクルが剥がれやすい状態になってしまいますので髪のUVケアを行なうことも大切です。
広がってしまう髪は…
広がってしまう髪の理想的な対処法は、ドライヤーで髪の余分な水分を飛ばし、髪の中の水分量を適正な12~13%に維持することだと言われています。
しかし髪にとって一番良くないのは、乾燥です。
髪の乾燥を防ぐために、洗い流さないトリートメントで表面をコーティングするなど、アウトバスのヘアケアを意識しましょう。
また、ドライヤーの熱で乾かし過ぎてしまうと、髪が乾燥し、かえって髪にダメージを与えることにもつながってしまいますので気をつけましょう。
温風を使わず、冷風で乾かす方が髪にとっては良いとも言われていますので試してみてください。
また、一番手軽なヘアケアは、ブラッシングです。
髪をブラッシングすることで水分が髪にまんべんなく行き渡り、広がりがちな髪のケアに効果的とも言われています。
ポイントは目の粗いブラシを使い、ゆっくりと力を入れ過ぎないようにブラッシングすることです。
獣毛など目が詰まっているブラシは摩擦が激しく、かえって髪を傷めやすいと言われています。
ブラッシングをすることはその他にも、頭皮の血行を良くする効果があります。
ブラッシングで毎日簡単頭皮ケア
ブラッシングのポイントは使用するヘアブラシです。
細いクシは刺激が強すぎて、頭皮に負担がかかってしまりやすいので、必ず面の広いヘアブラシを選ぶようにしましょう。
頭皮を傷つけないように、頭皮用ローションやオイルなどで保湿しながらブラッシングを行ないましょう。
ブラッシングのポイント
1.額の生え際から頭頂部に向かって
2.側頭部から頭頂部に向かって
3.首の後ろから頭頂部に向かって
ブラシを頭皮に密着させ、痛みを感じない程度の気持ち良いくらいの力加減でブラッシングします。
上から下に毛流れを整えるだけでなく、頭皮の血行促進のためのブラッシングもぜひ行なってみてください。
顔の表情筋を支えている頭皮の筋肉を刺激することで、顔のむくみがスッキリしたり、リフトアップするという嬉しい効果もあります。
頭皮ケアとヘアケアで梅雨時期もツヤツヤ美髪を目指しましょう。