秋は涼しくて過ごしやすい季節ですね。読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋…。
秋を満喫したいのになんだか体調が優れない、疲れがとれない等、身体の不調を感じていませんか。
「食欲がない」「寝つきが悪い」等と感じていらっしゃる方は「秋バテ」の状態かもしれません。
最近は秋になっても「夏バテ」のように、体調が優れない「秋バテ」の方が増加してきているそうです。
秋バテ」の原因は大きく分けて2つ
1.「冷え」
これは、「夏バテ」が続き長期化、深刻化してしまうケースです。
夏の間の冷房で身体が冷えてしまったり、冷たいものの摂り過ぎで内臓の不調を招いてしまう「夏バテ」が、秋になっても良くならないまま、疲れや体調不良が続いてしまいます。
2.「自律神経の乱れ」
秋になり、朝晩と日中の気温の差が大きくなりますが、この大きな温度差に身体が適応できずに、自律神経が乱れてしまうことで「秋バテ」が起きると考えられています。
季節の変わり目に風邪をひきやすい方は、夏から秋へと移行する今の時期に特に注意が必要です。
「秋バテ」の改善方法
「秋バテ」解消の重要なポイントは血行促進とリラックス、そして良質な睡眠をとることです。
良い睡眠サイクルを作ることで生活のリズムと、自律神経の乱れを整えることが大切です。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
リラックスした状態の時に副交感神経が優位になり、緊張している時に交感神経が優位になります。
そのため、睡眠時間がとれていても、副交感神経が優位になりリラックスした状態でなければ良質な睡眠とは言えません。
良質な睡眠をとることで副交感神経がきちんと働き、身体の疲れを取ると言われています。
しかし、自律神経が乱れてしまうと、身体が十分に休まらない状態が続いてしまい、いつまでも体調不良が改善されない状態になってしまうのです。
良質な睡眠をとるためには
オススメの改善法は『入浴』です。
ゆっくりとお湯に浸かることで血行促進効果が期待できます。
熱過ぎず気持ちいいと感じる温度(約38℃〜40℃)で20分ほど半身浴すると身体もしっかり温まります。
お好きな香りのアロマオイルや入浴剤を使用すると、心身ともに疲れがほぐれてリラックス効果もあります。
ラベンダーやゼラニウムなどの香りは特にリラックス効果があると言われていますのでオススメです。
また、就寝前にパソコンやスマートフォンをチェックする方は要注意です。
パソコンやスマートフォンなどの強い光によって脳が刺激され、交感神経が優位になったままになってしまいます。
眠れない時は交感神経が優位になっている状態で、脳が活発に働いている状態です。
就寝前にリラックスした状態を保つためには、身体や脳に刺激を与えるものを遠ざけて、ぐっすりと眠る環境を整えておくことも大切です。
睡眠と深い関わりがあり、健康維持や美容に重要な働きをすると言われている、「セロトニン」。
“幸せホルモン”とも呼ばれる神経伝達物質で、良質な睡眠のために欠かせません。
セロトニンを活性化するために、ます朝は太陽の光を浴び、分泌を促しましょう。
また、ウォーキング、ジョギング、腹式呼吸など一定のリズムで集中して行う運動を、毎日10〜30分程度継続することで、セロトニンの分泌・活性化が促されます。
その他、セロトニンの材料となる必須アミノ酸「トリプトファン」と、セロトニンの分泌を促す「ビタミンB6」を積極的に摂取しましょう。
トリプトファンが豊富な食べ物
バナナ・乳製品・大豆製品・赤身魚・ナッツ類・そば等
ビタミンB6が豊富な食べ物
マグロ・牛レバー・サンマ・ニンニク等
食欲の秋、スポーツの秋等、秋を満喫するためにも身体をしっかりと休めることができる良質な睡眠を心がけましょう♪