プラネタリーヘルスを考えるつながる健康。つながる幸せ。

プラネタリーヘルスを考えるつながる健康。
つながる幸せ。

特集2プラネタリーヘルスを
考える

つながる健康。
つながる幸せ。

地球環境問題やSDGsなどを通して、人の健康や幸せは、地球の健康や幸せとつながっている
と感じている方も多いかもしれません。

イービーエムは、人の美と健康を支える菌の力に着目した商品開発を行うと共に、プラネタリーヘルスという考え方を学んでいます。

人の健康と地球の健康が大きく関わっているというプラネタリーヘルス。

すこやかな暮らしを続けていくために、私たちにできることは何でしょうか?

今回は、豊かな環境づくりのために大きな役割を果たしている「菌」について、微生物の専門家である中村弥和先生にお話をうかがいました。

お話をうかがったのは

株式会社 Re flora
微生物分析会社 代表取締役

中村なかむら 弥和みわ 先生

農林水産省果樹試験場 口之津支場でウィルス研究の論文を書く際にのぞいた電子顕微鏡で菌と出会う。その後、マスコミに就職、TBSラジオでは教育ジャーナリストとして全国番組を担当。執筆として、ママのナビゲーションマーナビ(日本標準出版)、『子どもの心をつかむちょっといい話し方』(日本標準出版)など、女性自身や日経ヘルスにも多数寄稿。現在、株式会社Reflora代表取締役。日本医学ジャーナリスト協会員、環境アセスメント学会学芸員など多数の所属団体理事も歴任。

菌によって循環する世界

プラネタリーヘルスとは

2015年、世界的権威を持つ科学誌「ランセット」によって世界に広められたのが、人の健康と地球全体の状態は密接につながっているという「プラネタリーヘルス」という考え方です。人を含め地球上の全ての生命体はつながっています。自分自身の健康は、全ての生命を支える地球環境との関わりを抜きに考えることはできません。

これまでは地球の循環システムがうまく機能することで、豊かな環境が保たれてきました。しかし、その循環システムが少しずつ崩れ、現代の私たちは環境問題に直面しています。

地球の循環の源は「菌」

地球の循環システムで大切な役割を果たしているのが「菌」です。

例えば、菌が元気に働いていれば、台所やトイレなどからの排水も、その中の有機物を炭素や窒素に分解して、きれいな水に戻してくれます。

森では、土壌の中の菌が、落ち葉や動物の死骸を分解してくれます。それを根から栄養としてたっぷり吸収した植物は、豊かな実を実らせ、それは動物たちの食べ物になります。

人の腸でも、森と同じことが行われています。腸内細菌が食べ物を分解し、そうしてできた栄養を植物の根と同じように、腸にある絨毛じゅうもうが吸収して、私たちの身体をつくります。そして排泄したものは、また菌の力で分解され、自然に還っていきます。

地球上のあらゆるところに存在する目には見えない小さな菌によって、地球の循環システムが保たれているのです。

土壌から始まる
地球と人の元気

土壌づくりは健康づくり

土壌は、人を含む生き物の生態系を支える土台です。1gの土壌には、約100万〜1000万もの土壌菌がいるといわれています。さまざまな働きや特徴を持つ多様な菌の中には、食中毒菌など人間から見れば「悪い菌」もいます。しかし健康な土壌の中では、多様な菌がバランスをとることで、健全に共存しています。

このような菌のバランスがとれた土壌が「健康な土壌」です。健康な土壌で育った野菜は、元気で、おいしく、栄養価も高くなります。

例えば、自分の健康を考えて、野菜がどんな土壌で育てられているかに関心を持つことは、ひいては生産者の方が健康な土壌づくりを行うエネルギーになるでしょう。これも、「プラネタリーヘルス」です。
自分にとってのプラスが、地球にとってのプラスにつながればうれしいですね。

菌の力を暮らしに生かす

イービーエムのスキンケアスタジオでは、排水を浄化する「光合成細菌」の使用が始められています。光合成細菌とは、水や土、空気を浄化する力を持つ、人にとって良い働きをしてくれる菌です。
例えば、光合成細菌の原液を台所、トイレなどの洗浄時に一緒に流すと、私たちの出す排水を少しでもきれいにでき、海や川の浄化につながります。そして、水質の良い海や川、そして菌のバランスのとれた健康な土壌から生まれた食べ物は、私たちの美と健康の源になってくれるのです。

一人の千歩よりも、
千人の一歩

プラネタリーヘルスを身近に

環境問題が世界的な課題となっている今、地球の全ての命はつながっていて、私たち人間も地球や豊かな自然のおかげで生かされていることの素晴らしさを、あらためて考えさせられます。

その環境を守るために、私たちは何ができるのでしょうか?一人で地球の環境を大きく変えることはできませんが、私たち消費者が循環の仕組みを知って、小さな一歩を踏み出せば、大きな変化になります。
健康な土壌で育った栄養たっぷりの野菜を食べたり、腸内環境を整えたり、自分の身体づくりも、地球の健康に良いことです。

一人の千歩ではなく、千人の一歩。
その一歩につながるものを選んでいけば、循環の仕組みを止めないことへの素敵な貢献になります。
日々の美容や健康づくりと同じように、楽しく自分の幸せにつながることとして、身近に考えていきたいですね。

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詳しくは後日公開します♪

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