お肌のお悩み・肌トラブル
毛穴洗浄の効果やメリットは?効果的な方法で角栓なしのつるつる肌へ
毛穴に汚れや詰まりがあると、肌がごわついたりくすんで見えたりしてしまいます。しかし、毛穴に入り込んだ汚れは、普段の洗顔やクレンジングだけではなかなかきれいに落としきることができません。
そこで、気になる毛穴詰まりに効果的だといわれているのが、専用の機器を用いた毛穴洗浄です。毛穴洗浄を行うと、どのような効果があるのでしょうか。また、サロンではなく自宅で毛穴洗浄を行うことはできるのでしょうか。
ここでは、毛穴洗浄の効果や方法のほか、毛穴洗浄を行うメリット・デメリットなどについて解説します。
毛穴の奥の汚れまでしっかり落とす毛穴洗浄
「毛穴の詰まりが気になる」「ポツポツと目立つ毛穴の黒ずみを何とかしたい」など、毛穴の悩みを抱えている人は少なくありません。洗顔だけではなかなか落としきれない毛穴の汚れに対して、効果的に働きかけることができるのが、毛穴洗浄です。
毛穴の奥には皮脂腺があり、そこから皮脂が分泌されます。そして、分泌された皮脂から作られる皮脂膜には、水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいを保つ働きがあります。しかし、何らかの原因で皮脂が過剰に分泌されたり、古い皮脂の排出が滞ったりすると、角栓となって毛穴に詰まってしまいます。顔の毛穴は身体と比べて皮脂腺が発達しているため、毛穴詰まりも起こりやすくなるのです。
毛穴に角栓が詰まる原因
皮脂分泌が過剰になると、皮脂がスムーズに排出されず、毛穴に詰まりやすくなります。また、人の肌には、一定のサイクルで新陳代謝を繰り返す「ターンオーバー」という仕組みが備わっています。このターンオーバーが乱れると、古い角質がうまく排出されずに肌に残ってしまいます。これらの皮脂や古い角質、さらに空気中のほこりなどが混ざり合い、角栓となって毛穴を詰まらせてしまうのです。
毛穴に詰まった角栓は、そのままにしていると酸化して黒くなり、ポツポツと目立つ黒ずみ毛穴に進行することもあります。
黒ずみ毛穴についてはこちらの記事もご覧ください。
黒ずみ毛穴の原因と適切なケアは?解消する方法とよくある疑問
毛穴洗浄の効果
洗顔だけでは落としきれない、毛穴に詰まった角栓や汚れを効果的にケアできるのが毛穴洗浄です。では、毛穴洗浄にはどのような効果があるのか、詳しく見ていきましょう。
顔の皮膚をできるだけ傷つけずに毛穴へアプローチできる
毛穴の詰まりを解消したいからといって、指などで無理矢理角栓を押し出そうとすると、肌を傷つけてかえって肌トラブルを招く可能性があります。
毛穴洗浄なら、肌へのダメージを極力抑えながら、ピンポイントに毛穴にアプローチすることができます。
つるつる肌を目指せる
毛穴が詰まっていると、肌にふれたときにざらつきを感じたり、肌がごわごわしてメイクのノリが悪くなったりしがちです。また、毛穴の汚れや黒ずみのせいで、肌全体が暗くくすんで見えてしまうこともあります。
毛穴洗浄で毛穴の詰まりをスッキリ除去できれば、美しいつるつるの素肌を目指すことが可能です。
毛穴汚れによるトラブルを回避できる
毛穴に詰まった角栓が酸化すると、ポツポツとした黒い点のようになって目立ってしまいます。また、毛穴がふさがれて炎症を引き起こし、ニキビや吹き出物、色素沈着といった肌トラブルを招くことも。
毛穴洗浄で毛穴の汚れを取り除けば、このようなトラブルの予防につながるでしょう。
毛穴洗浄の方法
毛穴洗浄では、毛穴吸引器やスクライバーと呼ばれる機器を使って、毛穴の汚れを落としていきます。毛穴吸引器やスクライバーは、サロンなどで使用される業務用のほか、家庭用の機器も多く登場しており、自宅でのセルフケアも可能です。そのほか、パックやピーリングで毛穴をケアする方法もあります。
ここでは、それぞれの毛穴洗浄の方法について、詳しく見ていきましょう。
毛穴吸引器
毛穴吸引とは、毛穴の奥に詰まった角栓や皮脂を、ガラス管などで吸い取って除去する施術のことです。毛穴吸引に用いる毛穴吸引器には、吸う力の高い「吸引式」と、水の力で汚れを洗い流して吸い取る「水流式」の、2つの種類があります。
毛穴吸引器は、毛穴洗浄以外にも、しずく状に広がってしまった「たるみ毛穴」の引き締めにも効果的。ただし、その吸引力のために、肌が弱い人や敏感な人は施術後に赤みなどの症状が現れる場合があります。
毛穴吸引についてはこちらもご覧ください。
毛穴吸引の効果とは?毛穴吸引器の注意点とエステサロンとの違い
スクライバー
スクライバーは、超音波の振動で毛穴の汚れや皮脂を浮かせて除去する美容機器です。毛穴の詰まりや肌の汚れを超音波振動によって乳化させ、肌を傷つけることなく汚れを取り除きます。
スクライバーは毛穴の奥の汚れに加え、肌表面の古い角質除去にも役立つため、毛穴の詰まりや黒ずみの予防にも効果的です。また、超音波が細胞の活性化を促し、肌のハリやキメを向上させる効果も期待できます。一方で、毛穴から汚れを吸引するわけではないので、スクライバーだけでは詰まった汚れを落としきれない場合もあります。
パックやピーリング
毛穴の汚れをケアするには、パックやピーリングといった方法もあります。
毛穴パックにはシートやクリームなどいくつかのタイプがありますが、いずれも毛穴に吸着して詰まった角栓を取り除く仕組みです。また、ピーリングは肌に蓄積した古い角質を柔らかくして取り除くケアのことで、酵素の力で角質細胞の結びつきをゆるめ、不要になった角質をはがれやすくします。パックもピーリングも手軽に取り入れやすいものの、頻度が多すぎたり誤ったやり方を続けたりすると、肌にダメージを与えてしまうため注意が必要です。
毛穴吸引器とスクライバー、どっちがおすすめ?
パックやピーリングよりも毛穴洗浄の効果が高いという毛穴吸引器やスクライバーは、家庭用の機器がありますが、「どちらを使えばいいのだろう?」と迷う人も多いかもしれません。
毛穴吸引器とスクライバーのどちらを選ぶかは、自分自身の肌質や好みに合わせて選ぶといいでしょう。
それぞれの特徴を把握して使い分ける
毛穴吸引器は、毛穴に詰まった汚れを物理的に吸い取るものです。それに対してスクライバーは、超音波の振動によって汚れを浮かせて落とします。毛穴の奥に溜まったしつこい汚れを取り除きたい場合は毛穴吸引器、普段の洗顔だけでは落としきれないメイク汚れや皮脂汚れをスッキリさせたい場合はスクライバーなど、それぞれの特徴を踏まえて使い分けるのがおすすめです。
肌質や毛穴の悩みに合わせて選ぶ
例えば、肌が弱い人や敏感肌の人は、毛穴吸引器を使用すると赤みが出ることがあります。そのような場合は、肌表面に負担をかけにくいスクライバーを使ったほうが安全といえます。
一方で、超音波で汚れを乳化させるスクライバーは、毛穴の奥深く溜まった角栓は落としきれない可能性があります。毛穴の黒ずみが気になる人や皮脂の分泌が多い人などは、毛穴吸引器のほうが効果を実感しやすいでしょう。
毛穴洗浄のデメリット
毛穴詰まりをスッキリさせてくれる毛穴洗浄ですが、自宅で行うときにはいくつかの注意点があります。毛穴洗浄を行うときには、メリットだけではなく、デメリットについてもきちんと知っておくことが大切です。
毛穴を開いておく下準備が必要不可欠
毛穴がギュッと閉じていると、奥に溜まった汚れをうまく取り除くことができません。毛穴洗浄を行う前には、あらかじめ毛穴を開くための準備が必要です。
毛穴吸引器やスクライバーを使用する前には、ホットタオルやスチーマーを活用して毛穴を開いておきましょう。入浴時や入浴後など、毛穴が開きやすいタイミングでケアをするのもおすすめです。なお、入浴中に使用する場合は、必ず防水仕様を選んでください。
器具の使い方をマスターしておく必要がある
毛穴吸引器もスクライバーも、正しい使い方や頻度を守ることが大原則です。どちらも肌に直接ふれるアイテムなので、使い方を誤ると、効果がないばかりか肌にダメージを与えることにもなりかねません。肌に負担をかけると皮脂の過剰分泌を招き、かえって毛穴の開きや黒ずみなどを悪化させることもあります。
ニキビや吹き出物が出ている期間は使用できない
ニキビや吹き出物ができている肌には、毛穴洗浄は行えません。ニキビなどがある部分を避けてケアする方法もありますが、自宅で行う場合は適切な見極めが難しいため、使用を控えてください。同様に、乾燥がひどい場合も、症状を悪化させる可能性があるため使用しないほうがいいでしょう。
毛穴洗浄の効果をより実感したいならサロンがおすすめ
毛穴洗浄は自宅で行うことも可能ですが、「より高い効果を求めたい」「セルフケアで肌に負担をかけてしまわないか心配」という場合は、サロンでの施術がおすすめです。サロンで用いる毛穴吸引器やスクライバーは、家庭用のものとは性能が大きく異なります。
市販の器具とは比べ物にならない高性能
市販の器具は、ケアに慣れていない人でも使いやすいように、効果がゆるやかになっています。それに対して、サロンで用いる美容機器は、美容のプロが施術することを前提として作られています。市販のアイテムに比べて性能が非常に高い上、適切な使い方で施術を受けられるため、より効果を実感しやすいでしょう。
プロによる施術でデメリットを極力避けられる
自分で毛穴ケアを行うと、つい余計な力をかけてしまうなど、肌にダメージを与える可能性があります。サロンなら美容のプロが施術にあたるので、そのような心配もありません。また、サロンでは、施術前の準備から施術後のアフターケアまでしっかりと対応するため、肌トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。
毛穴洗浄で毛穴の詰まりや黒ずみの改善を目指そう
毛穴の詰まりや黒ずみは、普段の洗顔やクレンジングだけでは、なかなかきれいに落とすことができません。そのような場合は、毛穴吸引器やスクライバーを使った毛穴洗浄が効果的です。
毛穴洗浄は自宅でも行うことができますが、より高い効果を望むならサロンでの施術がおすすめです。毛穴の悩みや肌質に合わせたケアはもちろんのこと、毛穴の詰まりを予防するためのスキンケアについても、適切なアドバイスが受けられるでしょう。
基礎化粧品会社イービーエムが展開する全国の「スキンケアスタジオ」では、お一人おひとりの肌や体質に合った化粧品をベースに、心を込めた美と健康の「手あて」をいたします。肌やスキンケアでお悩みがある方は、ぜひご相談ください。