お肌のお悩み・肌トラブル

エイジングケアは20代から!未来の肌を守る先回りケアの方法

エイジングケアと聞くと、加齢による肌の悩みが出てきた30代や40代以降の人が行うケアをイメージするかもしれません。しかし、エイジングケアは20代から始めても、早すぎることはありません。20代から始めるエイジングケアは、将来の肌を美しく保つための先行投資でもあります。
そこで今回は、20代からエイジングケアを始めるべき理由や、その方法をご紹介します。

※エイジングケア:年齢に応じたお手入れ。
※美白:メラニンの生成を抑えシミそばかすを防ぐこと。

20代でエイジングケアを始めるべき理由

20代となるとシワやシミなどの肌悩みも少なく、エイジングケアは不要と考える人は多いでしょう。エイジングケアというと、エイジングケア用のスキンケアアイテムを使うことがありますが、それだけではありません。
エイジングケアとは、その年代に合ったお手入れのこと。20代のエイジングケアは「ファーストエイジングケア」とも呼ばれ、将来のすこやかな肌につながる先回りのケアです。ここでは、20代でエイジングケアを始めるべき理由について解説します。

スキンケアアイテムの多くは「予防」を目指すものだから

日々使用するスキンケアアイテムには、シワやシミ、くすみ、毛穴の開きなど、さまざまな肌の悩みにアプローチするものがあります。ただし、このようなスキンケアアイテムの多くは、肌の悩みの「予防」を目指すもの。すでに起きた肌トラブルについて、普段のスキンケアで大きく改善するのは難しいのが現状です。
そのため、20代の頃からエイジングケアを行うことで、そもそもの肌悩みを引き起こしにくくなるという予防効果が期待できます。

肌老化の原因の80%は紫外線ダメージだから

服などで隠れない顔や手の肌の老化は、8割が紫外線ダメージによるものといわれています。紫外線ダメージは10代や20代の頃から蓄積され、30代や40代になるとシミやシワといった「エイジングサイン」となって現れます。20代の頃から意識して紫外線ケアを行うことで、エイジングサインを出にくくさせる効果が期待できるでしょう。

20代がエイジングケアを始めるタイミング

エイジングケアを始めるタイミングとして、エイジングサインがあります。20代というと、シワやシミ、たるみなどはまだ感じられず、老化とは無縁と感じられるかもしれません。
しかし、肌の状態は少しずつ変化し、25歳を過ぎた頃からターンオーバーのサイクルが遅くなったり、肌のハリを保つ成分が減少し始めたりします。下記のようなエイジングサインを感じたら、エイジングケアを始めるタイミングといえるでしょう。

<20代のエイジングサイン>

  • 肌の乾燥やごわつきが気になる
  • 目元や口元に小ジワがある
  • フェイスラインにニキビができる
  • そばかすが増えた
  • 肌がくすんで見えるときがある
  • 肌のハリやツヤがなくなってきた気がする

年齢にかかわらず、肌の状態に変化を感じたらエイジングケアの始め時。自分の肌をよく観察して、「今日は肌の調子が違うな」と感じたり、ずっと使っていたスキンケアアイテムが物足りなくなったりしたときは、エイジングケアを検討してみてください。

20代のエイジングケアは何をしたらいい?

具体的にエイジングケアを始めようと思っても、20代は何をすべきなのでしょうか。
ファーストエイジングケアでは、特に複雑なことを行う必要はありません。20代のエイジングケアで押さえておくべきポイントを紹介します。

基本のスキンケアを徹底

20代のエイジングケアは、エイジングケア用のアイテムを使ったり美容クリニックで治療したりするよりも、基本のスキンケアを徹底し、自身の肌に合うスキンケアアイテムを使うことが重要です。

クレンジングや洗顔では、こすらないことと、熱いお湯を使わないことがポイント。泡で肌をなでるように洗い、冷たくない程度のぬるま湯でしっかり流しましょう。洗顔後はすぐ化粧水で水分を補い、水分が蒸発しないように美容液やクリームなど油分が多いアイテムで蓋をしてください。

基本のスキンケアについてはこちらの記事もご覧ください。
スキンケアのやり方はこれでOK!朝と夜で行うひと工夫

年間を通して紫外線対策をする

前述したように、肌の老化原因の8割は紫外線といわれています。紫外線ダメージを受けると、シミやそばかす、シワ、たるみ、乾燥など、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
夏の日差しの強い時期は日焼け対策をしても、それ以外の季節や天気が悪い日などは日焼け止めを塗らない人は多いです。しかし実際は、季節や天候を問わず紫外線は降り注ぎますので、年間を通して紫外線対策が必要です。日焼け止めだけでなく、帽子や日傘、サングラスなども活用して、紫外線から肌を守る習慣をつけましょう。

肌悩みを放置しない

肌の乾燥や毛穴詰まり、ニキビなどの肌悩みは、放置せずに気づいたそのときからケアすることをおすすめします。
20代ではまだ目立った肌トラブルがなく、スキンケアをおろそかにするケースも少なくありません。しかし、前述したように、スキンケアアイテムの多くは肌トラブルを「予防」するもの。大きな肌トラブルになる前に、改善のためのケアを始めることが、未来の美肌につながります。

20代のエイジングケアは何をする?

まだ大きな肌悩みのない20代は、エイジングケアといってもピンとこない人が多いかもしれません。しかし、20代から始めたケアは、将来の肌への先行投資となるでしょう。
続いては、20代のエイジングケアは、具体的にどのようなことをすればいいのかご紹介します。

アイケアをする

現代の20代は、スマートフォンやパソコンで毎日目を酷使しがちです。これらは、眼精疲労を引き起こすことは知られていますが、肌のシワにつながる可能性については、あまり知られていないのではないでしょうか。
スマートフォンやパソコンのブルーライトは脳を覚醒する作用があるとされ、睡眠不足の原因になります。良質な睡眠がとれなければ、ターンオーバーサイクルの乱れにつながり、肌トラブルのもとに。眼精疲労によって目の周りが血行不良になったり、瞬きが増えたりすることも、目元のシワをつくる原因になります。
そのため、20代はエイジングケアとしてアイケアをおすすめします。目を意識的にいたわるとともに、スキンケアにアイクリームを追加するなどしてみてください。

角質ケアをする

不要な角質は毛穴の黒ずみや角栓、くすみの原因に。肌がごわついたり、ニキビができやすくなったりといったおそれもあります。ターンオーバーを整えるとともに、スペシャルケアとして肌への負担が少ないピーリングを取り入れることをおすすめします。
適切な角質ケアは肌を柔らかくして、化粧水が浸透しやすくなったり、化粧のりがよくなったりといった効果が期待できます。過度なケアはトラブルのもとですから、使用前にはアイテムの説明をよく読んでください。自分で角質ケアするのが不安な場合は、プロの手を借りるのもいいでしょう。

運動の習慣をつける

適度な運動は、肌の調子を整えることにも効果的です。特に、ウォーキングや水泳などの有酸素運動は血流をよくし、体中に酸素と栄養素を届けることにつながります。肌のくすみやクマなどの改善が期待でき、肌のターンオーバーを促進する効果も。さらに、汗をかくことで毛穴の余分な皮脂の排出を促し、角栓やニキビ予防が期待できます。20代のうちに運動の習慣をつけておけば、将来の美肌を守ることにつながるでしょう。

20代のエイジングケアは先回りのスキンケアが重要

20代でエイジングケアを始めるのは早すぎると感じるかもしれませんが、エイジングケアは本来、年齢に合ったスキンケアを指すもの。
特に、悩みを感じないうちからエイジングケアを始めることで、将来の美肌につながるかもしれません。今の自分の肌を観察し、どのようなスキンケアが適しているのか探りつつ、将来の肌への先行投資としてのエイジングケアも検討してみましょう。

基礎化粧品会社イービーエムが展開する全国の「スキンケアスタジオ」では、お一人おひとりの肌や体質に合った化粧品をベースに、心を込めた美と健康の「手あて」をいたします。肌やスキンケアでお悩みがある方は、ぜひご相談ください。

この記事の監修者

医学博士。聖マリアンナ医科大学医学部卒。 聖マリアンナ医科大学病院、昭和大学病院、墨田病院などを経て、現在は子育てをしながら産業医として活動している。