お肌のお悩み・肌トラブル

乾燥した唇をうるツヤに!NGケアとOKケア

乾燥する季節や日焼けの後は唇がガサガサになって、悪化すると皮がむけたり、ひび割れて出血してしまったりすることがあります。皮むけやひび割れでカサついた唇は、手入れの行き届いていない不健康な印象を与えてしまうもの。唇は人と話すときに目が行くパーツでもあり、できればいつもみずみずしい状態を保っておきたいですよね。
ここでは、唇の乾燥に悪影響を及ぼすNGケアと、うるツヤな唇を作るOKケアをご紹介します。

唇が乾燥しやすい理由

寒い冬はもちろん、夏場もいつの間にかカサついていることが多い唇。そもそも、唇は皮膚が非常に薄く、外部刺激に弱い部位です。さらに、唇には皮脂腺や汗腺がないため、潤いを閉じ込める皮脂膜が作られず、すぐに水分が蒸発してしまいます。さらに、下記のようなことがあると、唇は乾燥しやすくなるでしょう。

唇をなめたりさわったりする癖がある

カサつきが気になってなめる、さわるといった動作を繰り返すと、唇の皮膚はどんどん荒れて硬くなっていきます。乾燥が進むと、ひび割れや皮むけの原因に。かさつきが気になってなめても、一時的に唾液でうるおうだけで、唾液が蒸発してさらに乾燥が進んでしまいます。さわることが刺激になって、乾燥したり荒れたりする可能性もあるでしょう。

ストレスを抱えている

意外と唇の状態に影響を与えているのが、ストレスです。健康な唇は血液が多く循環することで血色とうるおいを保っているため、ストレスを抱えて血行不良になると唇の色が悪くなったり、乾燥したりします。ストレスによって緊張状態になり、無意識のうちに唇を噛んだり、なめたりしてしまう人も要注意。心身ともに元気なときの唇の色をチェックしておくと、危険信号に気づくことができます。

食生活が乱れている

無理なダイエットによる栄養不足、偏った食事、ビタミン不足なども、唇にダメージとして現れます。特に、皮膚や粘膜をすこやかに保つビタミンCやビタミンB2、ビタミンB6は重要。これらの栄養素が不足した状態が続いていると、唇にその影響がダイレクトに現れます。さらに、唇に刺激になってしまうため、辛いものをよく食べる人も注意が必要です。

マスクによる摩擦

マスクはウイルスから体を守ってくれますが、着けている時間が長いと肌や唇の荒れを引き起こすことがあります。例えば、つけ外しやずれを直すときに起こる唇との摩擦により、唇に少しずつ刺激が加わり、次第に荒れていってしまいます。
また、マスクの中は湿度が高く、蒸れやすい環境です。唇や肌がしっとり湿った状態でマスクを外すと、表面に溜まっていた水分が一気に蒸発。元々あった水分もいっしょに奪われて、唇がカサカサになってしまう可能性があります。

マスクによる肌荒れについてはこちらもご覧ください。
マスクによる肌荒れ対策は?肌のケアと予防の仕方を解説

唇の乾燥でしてはいけないNG行為


「リップを塗ってもすぐ唇が乾燥する」「皮がむけて痛い」といった症状があったら、唇のケア方法を見直してみましょう。まずは、唇のケアで絶対にやってはいけないNG行為を3つ、ご紹介します。

なめる

唇をなめると、唾液で一時的にうるおったように感じますが、そのうるおいを長くとどめておく力が唇にはありません。唾液が蒸発するときに必要な水分も奪われて乾燥が悪化するリスクが高いため、唇をなめる癖を自覚している人はすぐにやめましょう。また、唾液で唇や口の周りの皮膚がかぶれ、荒れてしまうこともあります。

こする

食事の後、唇を紙ナプキンやおしぼりでぐいぐい拭いたり、クレンジングや洗顔の際に唇の形がゆがむほどこすったりしていませんか?強くこすると、元々薄い唇の角層がはがれてしまいます。さらに、こすることで口回りの口輪筋(こうりんきん)のゆるみにもつながるため、必要以上に唇をさわるのは控えましょう。

皮をむく

乾燥してささくれ立った唇の皮は、絶対にむいてはいけません。めくれた皮は気になりますが、むりやり引っ張ると、唇の荒れはより悪化します。炎症の原因にもなりますので、我慢して自然にはがれるのを待ってください。どうしても気になるときは、アイブロー用のハサミなどで注意しながら切りましょう。

うるツヤ唇になるための正しいリップケア


唇が乾燥して荒れると気になりますが、唇のターンオーバーは早いため、しっかりケアすれば4~7日程度で回復します。続いては、乾燥して荒れた唇から、うるツヤ唇を取り戻すための正しいリップケアを解説します。

クレンジングはしっかり、やさしく

口紅やグロスは、必ずその日のうちにクレンジングして落としましょう。長く放置して唇の縦ジワに入り込んでしまうと、荒れる原因になったり、取れにくくなってこすらざるをえなくなったりします。横方向に力を入れると唇のシワが深くなったり切れたりしがちなので、縦方向を意識して落としてください。
クレンジングするときは、「しっかり、やさしく」を守って。ティントタイプやマットタイプの落ちにくい口紅を使っている場合は、顔とは別にポイントメイクリムーバーを使って落とすのがおすすめです。

就寝前、スキンケアの段階でしっかりリップクリームを塗る

お風呂上りや就寝前のスキンケアタイムに、唇も保湿していますか?顔の肌を念入りに保湿するのと同じように、唇もリップクリームで丁寧に保湿しましょう。
このとき、リップクリームは横ではなく、縦のシワにそって塗るのが保湿成分を浸透させるポイントです。

食生活を見直す

乾燥や荒れのないきれいな唇を維持するには、食生活の見直しも大切。栄養バランスの整った食事を心掛け、皮脂分泌を調整してくれるビタミンC、B2、B6は、特に積極的にとりましょう。唇が荒れているときは、刺激物を避けることも大切です。

マスクの摩擦に注意する

マスクは、もはや生活の一部であり、外出に欠かせない存在。ですが、マスクによる肌や唇へのダメージは、決して小さくありません。マスクを着ける前には、しっかりリップクリームを塗って保湿しましょう。何度もずれを直さなくて済むよう、顔の大きさや形に合ったマスクを選ぶことも心掛けてください。
また、不織布マスクの裏側にガーゼを挟んだり、唇が不織布にふれにくい立体型のマスクを選んだりすることも、摩擦対策になります。長くマスクを着けているときは、小まめにリップクリームを塗って唇をうるおすことも効果的です。

日焼け対策をする

紫外線ダメージをダイレクトに受けるのに、ついつい忘れがちな唇の紫外線ケア。無防備に紫外線を浴びると、皮がむけたり赤くなったりする可能性があるほか、炎症の繰り返しでくすんだりシミができたりすることもあります。お出掛け前に、唇にもUVカット効果のあるリップクリームを塗りましょう。うっかり日焼けしてしまったら、夜のお手入れの際に美白美容液を塗るなどの手当を忘れずに。

いつもの唇ケアにプラス!


「唇のひび割れやガサつきが気になる」「リップクリームを塗っても乾燥する」といったときは、日焼け対策やクレンジング、小まめな保湿といったいつものケアに加えて、スペシャルケアも取り入れてください。

マグカップでスチームケア

まずは、自宅でも職場でも簡単にできるマグカップのスチームケアです。たっぷりとリップクリームを塗り、お湯を入れたマグカップを口元に寄せて、蒸気をあてます。
このとき、マグカップを両手で包み込むようにして、蒸気を逃がさないようにしましょう。温めることで唇の血行が良くなり、保湿成分が浸透しやすいので、うるおってつややかな唇に近づけます。

ラップでリップパック

就寝前に取り入れたいリップパック。用意するのは、ラップとリップクリーム、ホットタオルだけです。

<リップパックのやり方>
1. ホットタオルを作っておきましょう。タオルを水で濡らして軽く絞り、くるくる巻いてラップで包んでから500~600Wの電子レンジで30~60秒程温めます。
2. クレンジングと洗顔を終えた清潔な唇に、リップクリームをたっぷりと塗ります。
3. 唇を覆う程度の大きさに切ったラップを貼りつけます。
4. ラップの上にホットタオルを置き、しばらく温めます。ホットタオルを作るのが面倒な人は、リップクリームを塗ってラップを貼った後、そのままバスルームへ。お風呂の蒸気で温めると、ホットタオルと同様に唇の血行を良くする効果が期待できます。
5. 3分程経って、唇が柔らかくなったらタオルとラップを外します。
6. 唇に残ったリップクリームを、指を縦に動かしてマッサージしながらくるくると塗り込みます。
7. 最後にもう一度リップクリームを塗って完成。

乾燥の原因を見極めたケアで、うるツヤ唇を手に入れよう

外的刺激に弱く、紫外線の影響も受けやすい唇。デリケートな部位だからこそ、毎日の小まめなケアと、ダメージが悪化する前のスペシャルケアが欠かせません。まずは日常生活の癖を見直し、乾燥の原因に合ったケアを積極的に取り入れて、うるツヤ唇を目指しましょう。

基礎化粧品会社イービーエムが展開する全国の「スキンケアスタジオ」では、お一人おひとりの肌や体質に合った化粧品をベースに、心を込めた美と健康の「手あて」をいたします。肌やスキンケアでお悩みがある方は、ぜひご相談ください。


この記事の監修者

医学博士。聖マリアンナ医科大学医学部卒。 聖マリアンナ医科大学病院、昭和大学病院、墨田病院などを経て、現在は子育てをしながら産業医として活動している。