お肌のお悩み・肌トラブル

フェイスパックを毎日使うのってあり?正しい使い方をチェック!

美容成分が多く含まれているフェイスパック。化粧水や乳液などのスキンケアに加えて、フェイスパックを取り入れている人も多いかもしれません。肌によいイメージのあるフェイスパックですが、毎日使っても問題はないのでしょうか。
ここでは、フェイスパックの種類や適切な使用頻度について、効果的な使い方や注意点と共に解説します。

フェイスパックは毎日使ってもいい?

フェイスパックは美容成分を多く含んでいるため、「毎日使ったほうが肌にいいのでは?」と考えがちです。一方で、「フェイスパックを毎日使っていると肌に負担になる」という意見も見聞きします。
フェイスパックを使うときは、どれくらいの頻度を心掛ければいいのでしょうか。

製品の推奨する使用頻度を守って

一口にフェイスパックといっても、形状や使い方のほか、含まれている成分やその割合はアイテムによって異なります。「美容成分が含まれているなら、使用回数が多ければ多いほどよいのでは」と考える人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
フェイスパックには、それぞれ「毎日1回」「週に1回」など、メーカーが推奨する使用頻度が定められています。週に1回など推奨されているフェイスパックを毎日使うと、かえって肌に負担をかけてしまうおそれがあります。使用するときは、必ずパッケージなどに記載されている使用方法を確認し、アイテムごとの使用頻度を守りましょう。

デイリータイプでもニキビがあるときは毎日の使用は避けて

デイリータイプのフェイスパックの多くは、肌に負担の少ない低刺激なものになっています。
ただし、デイリータイプだからといって、どんな状態の肌にも毎日使ったほうがよいわけではありません。特に、ニキビができているときは注意が必要です。ニキビは、空気にふれにくい環境や油分が多い所を好む傾向があります。フェイスパックを使うことでニキビの炎症を悪化させてしまう可能性があるため、状態が落ち着くまでは使用を控えたほうが安心です。

フェイスパックの種類

フェイスパックには、大きく分けて「シートタイプ」「洗い流すタイプ」「ピールオフタイプ」「スリーピングタイプ」の4種類があります。
それぞれどのような特徴があるのか、タイプによる違いを把握しておきましょう。

シートタイプのフェイスパック

美容成分や保湿成分を含んだシートを肌に直接貼って使うのが、シートタイプのフェイスパックです。フェイスパックの中で、最も一般的なタイプといえるでしょう。
毎日使えるデイリーケアのものから、週1~2回の頻度で使うスペシャルケア用までさまざまなアイテムがあり、目的やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。シートを顔にのせて一定時間置くだけなので、手軽に取り入れやすいのが特徴です。

洗い流すタイプのフェイスパック

クリームやクレイ、ジェル、泡などを肌に塗り、数分置いて洗い流すタイプのフェイスパックは、保湿ケアのために使用するものと、毛穴汚れや古い角質を取り除くためのものの、大きく2つのタイプがあります。洗い流す手間はかかりますが、シートタイプに比べて肌に密着しやすいというメリットがあります。

ピールオフタイプのフェイスパック

ピールオフタイプのフェイスパックは、ペースト状やシート状のパックを肌につけ、乾燥させてからはがします。毛穴の汚れや古い角質をパックに吸着させて、はがすときにいっしょに取り除きます。
ピールオフタイプの多くは、肌のくすみやごわつきなどの原因になる、毛穴詰まりや蓄積した角質を取り除くために使うものです。中には、鼻用などパーツ単体で使用するものもあります。ピールオフタイプは毎日使うと肌にダメージを与えることがあるため、必ず推奨頻度を守りましょう。

スリーピングタイプのフェイスパック

眠っているあいだにスキンケアができるフェイスパックは、スリーピングマスクとも呼ばれます。夜のスキンケアの仕上げにクリーム状やジェル状のパックを塗ることで、就寝中の肌の乾燥を防ぎます。肌に塗って寝るだけで、ほかのタイプのように洗い流したりはがしたりする必要はありません。冬場など、乾燥が気になるシーズンにもおすすめのフェイスパックです。

効果的なフェイスパックの使い方


せっかくフェイスパックを使うなら、その効果をしっかり発揮させたいものです。ここからは、効果的なフェイスパックの使い方をご紹介しましょう。

入浴後など毛穴が開いて血行がよい状態で使う

フェイスパックの保湿成分や美容成分は、冷えた状態の肌よりも、温まって柔らかくなった肌のほうが浸透しやすいといわれています。お風呂上がりは毛穴が開き、血行もよくなって肌が柔らかくなっているため、フェイスパックを使うにはベストなタイミングといえるでしょう。
入浴のタイミングが合わない場合は、ホットタオルなどで肌を温めてからフェイスパックを使うのもおすすめです。

化粧水で肌を整えてからパックを使用する

肌が乾燥していると、フェイスパックの保湿成分や美容成分をうまくなじませることができません。フェイスパックをする前は、あらかじめ化粧水で肌を整えておくのがおすすめです。
「洗顔後すぐに使える」とされているアイテムでも、できれば化粧水で肌をうるおわせてから使用するほうがいいでしょう。

肌にしっかり密着させる

パックが肌から浮いてしまうと、せっかくの効果が減ってしまいます。特に、シートタイプは浮きやすいので、しっかりと肌に密着させることが大切です。
まず鼻からシートを密着させ、外側に少し引っ張るようにして、目の周り、口と順番に合わせていきましょう。うまくサイズが合わないときには、シートの頬骨のあたりに切り込みを入れるとフィットしやすくなります。また、シートを貼ることができない目元や口元には、事前に美容液やクリームを塗っておくと、パック中に肌が乾燥してしまうのを防げます。

フェイスパックに合わせて使うタイミングを変える

フェイスパックにはさまざまな種類がありますが、特徴に合わせて使うタイミングを変えてみることも大切です。
保湿効果がメインで、サラッとした使用感のフェイスパックは朝におすすめ。朝のスキンケアで重要となる水分補給用のアイテムとしてピッタリです。
一方、油分の多いものやしっとり感の強いフェイスパックは、朝に使うとメイク崩れを招くことがあります。このようなタイプのフェイスパックは、夜におすすめ。就寝中のターンオーバーに備えて、肌に栄養を補うために利用しましょう。

フェイスパックを使うときの注意点

 

手軽で便利なフェイスパックですが、間違った使い方をしていると、効果が得られないばかりか肌に悪影響を与えてしまう可能性もあります。フェイスパックは、次に挙げるNGな使い方に気をつけましょう。

 

入浴中にフェイスパックをする

入浴中はお風呂の蒸気で毛穴が開き、フェイスパックの成分が浸透しやすいと考えがちです。また、時短美容のひとつとして、湯船に入っているあいだにフェイスパックをしている人もいるかもしれません。
しかし、入浴中は身体が温まり、かなり汗をかきやすい状態になっています。そのため、フェイスパックをしても、せっかくの美容成分が汗といっしょに流れてしまうのです。さらに、クリーム状や泡状のパックの場合、濡れた肌にはうまくのせることができません。フェイスパックはお風呂から上がった後に、汗や水分をふき取ってから行うようにしましょう。

長時間放置する

洗い流し不要のスリーピングマスクを除き、フェイスパックをつけたまま長時間放置するのは禁物です。
定められた時間以上に放置すると、パックが乾燥し、肌の水分を蒸発させてしまう可能性があります。さらに、乾燥したフェイスパックは、はがすときや洗い流すときに肌にダメージを与えかねません。
「フェイスパックを長くのせていれば、その分美容成分が多く肌に浸透する」というようなことはありません。フェイスパックを使うときには、必ずアイテムごとの使用時間を守りましょう。

フェイスパックでスキンケアを終了する

保湿成分や美容成分が配合されたフェイスパックを使うと、肌がふっくらとうるおったような感覚が得られます。だからといって、その状態でスキンケアを終了すると、せっかく補ったうるおいが蒸発してしまいます。
フェイスパックの後は乳液やクリームで蓋をして、美容成分を逃さないようにしましょう。

フェイスパックを毎日のスキンケアに上手に取り入れよう

フェイスパックにはさまざまなタイプがあり、アイテムによって適した使用頻度は異なります。毎日のスキンケアにはデイリーケアタイプ、週に1度スペシャルケアなどと使い分けることで、効率よく美肌を目指すことができるでしょう。
また、フェイスパックの効果をしっかり発揮させるには、正しい使い方を心掛けることも大切です。正しい頻度と使用方法を守り、普段のスキンケアにフェイスパックを取り入れてみてはいかがでしょうか。

基礎化粧品会社イービーエムが展開する全国の「スキンケアスタジオ」では、一人ひとりの肌の状態に合わせて最適なスキンケアをご提案しています。スキンケアにお悩みをお持ちの人は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の監修者

医学博士。聖マリアンナ医科大学医学部卒。 聖マリアンナ医科大学病院、昭和大学病院、墨田病院などを経て、現在は子育てをしながら産業医として活動している。