お肌のお悩み・肌トラブル
眉間のシワを改善したい!シワができる原因と消す方法を解説します
スマートフォンを見ているときや考え事をしているとき、つい眉間にシワを寄せてしまっている人も多いのではないでしょうか。眉間のシワは、気づかないうちに固定され、くっきりと深く刻まれてしまうこともあります。眉間にシワがあると、不機嫌そうに見えたり老けた印象になったりしてしまうため、できるだけ早く改善したいものです。
ここでは、眉間にシワができる原因と改善方法のほか、眉間にシワを作らないための対策などについて解説します。
眉間にシワができてしまう原因
眉間のシワに密接な関係があるのが、顔にある表情筋です。表情筋とは、顔の表情を作るときに使う筋肉のことです。
中でも、眉間の縦ジワに影響するのが「皺眉筋(しゅうびきん)」という筋肉です。これは、眉をひそめて、しかめっ面をするときに使われる筋肉で、眉頭周辺の皮膚を中央へ寄せて眉間にシワを作ります。また、鼻の付け根あたりに横ジワを作るのが、鼻の根元にある「鼻根筋(びこんきん)」です。
これらの筋肉と、肌のハリなどが原因となって、眉間に表情ジワやたるみジワを作ってしまいます。まずは、眉間にシワができてしまう原因について、詳しく見ていきましょう。
表情ジワ:目を酷使、眉をひそめる
表情筋をこわばらせて、眉間にシワを作ってしまう要因のひとつが、「無意識に眉をひそめてしまう」といった表情の癖です。また、パソコンやスマートフォンの画面を長時間凝視したり、視力低下や老眼が進んでいるのにメガネやコンタクトを使わなかったりして目を酷使すると、眉間のシワが増えることになります。
本来なら、眉をひそめて一時的にシワができたとしても、表情を元に戻せばシワも消えるはずです。しかし、加齢とともに肌の弾力や柔軟性が失われると、折りたたまれた皮膚がなかなか戻らず、目立つシワとなって定着してしまいます。
たるみジワ:ハリの劣化によるたるみ
眉間のシワは、たるみが原因になっていることもあります。肌の弾力やハリの維持に欠かせないコラーゲンやエラスチンは、加齢や乾燥、紫外線ダメージなどによって、徐々に劣化していきます。コラーゲンやエラスチンが十分に生成されないと、肌のハリをしっかりと支えることができません。
さらに表情筋の衰えも相まって、肌がたるんで皮膚が寄り、眉間の深いシワへとつながってしまいます。
眉間のシワ改善に効果的な美容液
表情ジワもたるみによるシワも、改善のために目指すべきは、肌の弾力アップです。そこでおすすめなのが、シワ改善美容液を使った集中ケアです。
シワ改善美容液とは、厚生労働省が認可した有効成分を配合し、「シワを改善する」という効果効能が認められた医薬部外品のこと。
保湿成分やハリを与える成分が含まれ、気になるシワに対してダイレクトに働きかける効果が期待できます。力を入れすぎないように注意しながら、片方の手でシワを広げ、もう片方の手の指をシワと直角になるように動かして美容液を塗り込み、しっかりと浸透させましょう。
眉間のシワの原因別・おすすめの美容成分
肌のハリや弾力を低下させる主な原因は、加齢や紫外線、乾燥です。スキンケアでは、それらの原因に対策できる美容成分を取り入れてみましょう。
眉間にシワをつくる原因ごとに、おすすめの美容成分をご紹介します。
加齢におすすめの美容成分
肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は、年齢を重ねるにつれて徐々に減少してしまいます。それらの生成をサポートするには、ビタミンC誘導体やレチノールなどを配合したスキンケアアイテムがおすすめです。
ビタミンC誘導体についてはこちらの記事もご覧ください。
ビタミンC誘導体とは?効果や使用時の注意点を解説【美容成分解説】
紫外線におすすめの美容成分
レチノールは、紫外線ダメージによる光老化の予防に効果的です。また、スキンケアと同時に、日焼け止めなどでしっかりと紫外線対策を行うことが大切です。
レチノールについてはこちらの記事もご覧ください。
レチノールとは?エイジングやニキビのケアに【美容成分解説】
乾燥におすすめの美容成分
眉間は皮脂量が少なく、乾燥しやすい場所です。肌の乾燥はシワに直結してしまうため、セラミドやヒアルロン酸、アミノ酸などの保湿成分でうるおいを補いましょう。
セラミドについてはこちらの記事もご覧ください。
セラミドとは?うるおいを守る働きとスキンケアアイテムの選び方
スキンケアと併せて行いたい眉間のシワの改善方法
眉間のシワ対策として、スキンケアと同時に行いたいものがいくつかあります。ここでは、表情筋のケアなど、眉間のシワを改善に導く方法について見ていきましょう。
眉間周りの筋肉を徹底的にほぐす
眉間周りの表情筋が緊張してこわばっていると、眉間のシワができやすくなります。
こり固まった筋肉をほぐすには、表情筋のエクササイズやマッサージが効果的です。気づいたタイミングで、1日2~3回を目安に行ってみてください。
・表情筋のエクササイズ
眉と額の力を抜いてから、目を大きく開いて5秒程キープします。このとき、額や眉に力を入れないように意識し、シワが寄ってしまったら手で伸ばしましょう。その後、一度目を閉じて、次に目を細めて5秒程キープします。最後にリラックスして目を閉じ、耳たぶの裏側にあるリンパのツボを、指で3秒程ほぐします。眉間や額にシワが寄らないように気をつけながら、5回程繰り返し行います。
・皺眉筋のマッサージ
親指と人差し指で、左右の眉頭の上部にある皺眉筋をそれぞれ挟みます。そのまま縦横に10回ずつ動かし、次に10回程ぐるぐると回します。その後、眉に沿って1cm程外側の位置と、眉山(まゆやま)の位置で、同様にマッサージをします。
・眉間のマッサージ
片方の肘を机などの平らな場所につけ、手のひらの付け根を眉間にあてます。そのまま5回程、円を描くようにして眉間をほぐし、その後、手のひらの付け根で眉間を引き上げ、5秒程キープします。
シワ対策テープを使う
市販のシワ対策テープを使うと、眉間のシワを一時的に伸ばし、目立ちにくくすることができます。
ただし、シワ対策テープを使いすぎると肌に刺激になり、かえってたるみを加速させてしまう可能性もあります。あくまで一時的な対策と考え、テープに頼りすぎるのは避けましょう。
ボトックスやヒアルロン酸を注入する
セルフケアだけではなかなか眉間のシワが改善しない場合は、美容クリニックでのシワ治療もひとつの方法です。眉間のシワの治療には、主にボトックス注射とヒアルロン酸注射があります。
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌の作り出す「ボツリヌストキシン」をシワの原因になっている筋肉に注射して筋肉を緩め、シワを目立たなくする方法です。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありません。
また、加齢によるたるみなど、表情とは関係なく深いシワが刻まれている場合は、ヒアルロン酸注射でシワ改善へと働きかけることができます。
眉間のシワを予防する習慣づけ
眉間のシワをできにくくするには、スキンケアや表情筋のケアに加え、生活習慣の見直しも必要です。次に挙げるような、表情の癖や食事、睡眠、UVケアなど、普段の生活からシワ予防を意識した習慣づけを行いましょう。そうすることで、できてしまったシワへの改善効果も見込めます。
表情の癖を直す
表情の癖は無意識に行っているため、なかなか直すのは難しいものです。日頃から、考え事をしているときや集中しているとき、「今、眉間にシワが寄っていないかな?」と意識するようにしてみてください。また、パソコンやスマートフォンなど、長時間一点に視点が集中すると、目の周りの筋肉が緊張して疲れが蓄積してしまいます。デスクワークでパソコンに向かうときなども、1時間に1回を目安に遠くを眺め、疲れ目を放置しないようにすることが大切です。
メガネやコンタクトレンズを使っている人は、度が合っているかどうかの確認も必要になります。度の合わないメガネやコンタクトレンズを使い続けると、よく見ようとして眉間に力が入りがち。見えにくいと感じたら、必ず度の調整をするようにしましょう。
肌に必要な栄養をとる
肌の修復に役立つ栄養を積極的にとると、身体の内側からシワ改善へと働きかけることができます。肌を作るもとになるたんぱく質と同時に、たんぱく質の代謝に役立つビタミンB6、亜鉛、ビタミンCも積極的にとることをおすすめします。また、エビ、カニ、サケなどに含まれるアスタキサンチンも、シワやたるみの予防に効果的だといわれています。
成長ホルモンの分泌を促すために睡眠をとる
肌ダメージの修復や再生につながる成長ホルモンは、睡眠中に活発化します。成長ホルモンの成長を促すために、十分な睡眠時間と質のよい睡眠を心掛けましょう。眠りに入る前にはパソコンやスマートフォン、テレビなどを見るのは避け、快適に眠れるような寝室環境や寝具をそろえるのもおすすめです。
また、朝目覚めたときに眉間にシワの跡が残っていた場合、寝ているあいだに自覚なく眉をひそめている可能性があります。ストレスを感じているときは特にシワが寄りやすいため、寝る前にストレッチや入浴をして、リラックスして布団に入るようにすると睡眠の質が向上します。
水分をしっかりととる
せっかくスキンケアで肌に水分を与えても、身体の内側が乾いていては、保湿効果をしっかり発揮させることができません。厚生労働省によると、成人が1日に必要とする水分の量は2.5Lです。日本人の多くは、水分摂取量が不足しているといわれます。肌のうるおいを守るためにも、こまめな水分補給を心掛けてください。
UVケア、紫外線対策を徹底する
紫外線は、季節を問わず年中降り注いでいます。特に、紫外線のうち約9割を占めるといわれるUV-Aは、肌の奥まで届き、シワやたるみを引き起こす原因になります。
UV-Aには雲やガラスなどを通過する性質があるため、天気の悪い日や屋内でも油断は禁物です。日焼け止めや帽子、日傘などを活用し、一年を通したUVケアを徹底しましょう。
ヘッドスパを行う
ヘッドスパは、こり固まった頭皮をほぐし、血行促進や眼精疲労の改善にも効果的だといわれています。頭皮の汚れを落としながらじっくりとマッサージすることで気持ちもリラックスし、自然と表情も柔らかくなる効果が期待できます。
眉間のシワを改善するには、正しいケアと生活習慣の見直しが大切
眉間にシワがあると、実年齢より老けて見えることに加え、「いつも不機嫌そう」などと周りにネガティブなイメージを与えてしまう場合があります。
眉間のシワは、表情の癖やたるみによって生まれます。特に、普段から眉をひそめる癖のある人は、年齢にかかわらず眉間にシワができやすくなっているはず。癖を見直すと同時にたるみケアを継続し、気になる眉間のシワ改善を目指しましょう。
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