スキンケア・基礎化粧品
オイリー肌を改善しよう!原因とスキンケアのポイント
皮脂の分泌が多く、テカリやべたつきが気になるオイリー肌(脂性肌)。「そういう肌質だから仕方ない」とあきらめている人も少なくありませんが、オイリー肌はスキンケアや生活習慣の見直しで改善できる可能性があります。
今回は、オイリー肌の原因や改善のポイントのほか、オイリー肌と間違いやすい、インナードライ肌との違いや見分け方をご紹介します。
オイリー肌は皮脂が過剰に分泌されている状態
皮脂の量が多く、顔のテカリが気になり、「自分はオイリー肌かも?」と考える人は少なくありません。
オイリー肌は、水分も油分も多すぎる状態の肌のこと。乾燥はあまり気になりませんが、季節を問わず顔全体の脂っぽさに悩まされる人が多いです。メイクの油分と皮脂が混ざって崩れやすかったり、皮脂と汚れが混ざって角栓ができやすかったりといった特徴もあります。
また、ニキビができやすいのもオイリー肌の特徴。皮脂やはがれ落ちた角質などが毛穴に詰まり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖してしまうことが、ニキビの原因です。皮脂の分泌が多く、毛穴が詰まりやすいオイリー肌は、それだけニキビができやすくなるでしょう。
オイリー肌の原因は?
オイリー肌は遺伝的な要因もありますが、ほかにもさまざまな原因があります。何気ない習慣がオイリー肌の原因となっている可能性もあるため、あてはまるものがないか確認してみましょう。
必要な皮脂も除去している
過剰な皮脂に悩まされるオイリー肌ですが、気になるあまりに皮脂を取りすぎると、さらにオイリー肌が進んでしまいます。
皮脂には肌を保護する機能もありますから、必要な皮脂まで取ってしまうと皮膚が乾燥し、足りない油分を補おうと皮脂が過剰分泌されてしまいます。特に、こまめに油取り紙を使ったり、一日に何度も洗顔したりしている人は要注意です。
脂質や糖質のとりすぎ
甘いものや炭水化物、揚げもの、肉類を多く食べる食生活にも注意しなくてはなりません。糖質をとりすぎると血糖値が上昇することで皮脂腺が刺激され、皮脂の分泌が促されます。また、糖質や脂質のとりすぎは中性脂肪を高める原因にもなり、皮脂が過剰分泌する原因を増やしてしまいます。
誤ったスキンケア
誤ったスキンケアも、オイリー肌の原因になります。ベタつきやテカリが気になるからといって、一日に何度も洗顔したり、保湿を怠ったりするのはNGです。間違ったスキンケアとして、やりがちなものをいくつかご紹介します。
・熱いお湯で洗顔する
熱いお湯で洗顔すると、肌に必要な皮脂まで洗い流され、肌が乾燥することに。そのため、かえって皮脂量が増えることになります。
・肌を強くこする
ベタつきを落としたいからといって、洗顔時にゴシゴシ肌をこするのも避けましょう。摩擦によって肌のバリア機能が低下し、炎症や乾燥を招くため皮脂の過剰分泌の原因になってしまいます。
・保湿が不十分
オイリー肌の場合、ベタつきやテカリが気になるからといって、スキンケアの際に乳液やクリームを省略する人もいるようです。しかし、保湿を怠ると水分が蒸発して乾燥を招き、さらに皮脂の分泌を招くことに。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や運動不足が続くなど、生活習慣が乱れると、肌のターンオーバーの乱れを招きます。ターンオーバーのサイクルが早すぎると、未熟でバリア機能の弱い肌になってしまい、結果的に肌は外部刺激から守ろうと、過剰な皮脂を分泌することに。
ターンオーバーについては、こちらの記事もご覧ください。
ターンオーバーとは?サイクルが乱れる原因と整える方法
ホルモンバランスの乱れ
皮脂の分泌量はホルモンバランスと深い関係があり、女性の場合、月経周期に合わせて皮脂の量は変化します。月経1~2週間前から月経まで、皮脂の分泌量が増え、オイリー肌になるのです。
また、ホルモンバランスが乱れた場合も、皮脂の分泌が促進されます。加齢や睡眠不足ストレス、運動不足などもホルモンバランスが乱れる原因になり、オイリー肌になりやすくなるでしょう。
ただし、ホルモンバランスによるオイリー肌は、一時的である可能性があります。この期間に自分はオイリー肌だと思って、オイリー肌のケアを行うと、皮脂を取りすぎたり水分が不足したりする可能性もありますから、しっかり肌の状態を見極めてケアしてください。
共通点が多いオイリー肌とインナードライ肌
オイリー肌と間違えやすい肌質に、インナードライ肌(乾燥性脂性肌)があります。オイリー肌とインナードライ肌は、どちらも皮脂の分泌量が多く、共通点が多いため、混同されることが多いです。しかし、どちらの肌質なのか把握しないと、誤ったスキンケアでさらにオイリー肌やインナードライ肌が加速してしまうことも。
続いては、インナードライ肌の特徴や、オイリー肌との見分け方について見ていきましょう。
オイリー肌とインナードライ肌の違い
オイリー肌は皮脂が過剰に分泌されている状態ですが、水分も多い状態です。そのため、ベタつきやテカリ、ニキビなどが気になっても、乾燥に悩まされることはないでしょう。
一方、インナードライ肌は、肌の表面は皮脂でベタついているのに、肌内部の角層の水分量は足りていない状態です。脂っぽく見えても、肌の内部(インナー)は乾燥(ドライ)していることから、インナードライ肌と呼ばれるようになりました。
何らかの原因で肌のバリア機能が低下すると、角層の保水力が落ちて水分が蒸発してしまいます。肌は水分の蒸発を防ぐために、過剰に皮脂を分泌させ、肌のベタつきやテカリにつながるのです。
インナードライ肌の場合、オイリー肌と同様に毛穴が目立ったり、ニキビに悩まされたりしますが、同時に乾燥もしていますから、肌のゴワつきや皮むけなどが生じることもあります。
オイリー肌とインナードライ肌は乾燥の仕方で見分ける
判別が難しいオイリー肌とインナードライ肌ですが、洗顔後の肌の状態をチェックすることで見分けられます。
洗顔を終えたら、何もつけずに10分程様子を見てみましょう。その状態でつっぱり感やカサつきがなく、皮脂が浮かんでくる場合はオイリー肌です。
一方、つっぱり感やカサつきが感じられて、なおかつ皮脂も浮かんでいる場合は、インナードライ肌と判断できます。また、肌全体が油っぽければオイリー肌で、部分的に乾燥するのならインナードライ肌です。
オイリー肌を改善するスキンケアと生活習慣のポイント
オイリー肌の原因がわかったところで、改善のためにできる対策を見ていきましょう。スキンケアと生活習慣の両方からアプローチすることで、オイリー肌を改善できることがあります。
皮脂を取りすぎない
皮脂の取りすぎは乾燥による皮脂の過剰分泌を招き、オイリー肌の原因となります。洗顔の際は、しっかり洗顔料を泡立てて、ふわふわの泡をクッションに、肌を直接こすらないようにします。洗い流すときはぬるま湯で、流し残しのないように。また、泡を肌にのせるときは、特に皮脂の分泌が多いTゾーンに泡を置き、Tゾーンの泡をほかの部位に伸ばしていくイメージです。
日中にベタつきやテカリを取りたいときも、油取り紙の使いすぎはNG。何度も強く押し当てず、気になる部分のみやさしくトントンと肌にあてる程度にしてください。必要な皮脂まで取らないよう、一日の使用は1~3枚程度にしましょう。
保湿に乳液やクリームなどを省略しない
オイリー肌を含めて、どのような肌質の人にも保湿は必要です。乾燥していないと感じても、化粧水や美容液、乳液、クリームを使って、基本のスキンケアを怠らないようにしましょう。
オイリー肌の場合は、きちんと化粧水で水分を与えることで油分(皮脂)とのバランスがとれて、肌トラブルが起きにくい状態に整えられます。また、最後に油分を含む乳液やクリームで蓋をして、水分を逃がさないことが大切です。乳液やクリームが苦手な場合は、ベタつきにくいさっぱりタイプを選んでください。
生活習慣を見直す
生活習慣もオイリー肌を加速させる原因ですから、睡眠や食事などの改善も必要です。生活を改善するポイントには、下記のようなものがあります。
・質のよい睡眠をとる
夜更かしはあらゆる肌トラブルの原因となるため、しっかり睡眠をとることが必要です。寝不足になるとホルモンバランスが乱れ、皮脂量も増えてしまいます。さらに、肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れや皮脂の過剰分泌につながる場合もあります。
・糖質や脂質を控え、ビタミンを積極的にとる
皮脂量が増える原因となる糖質を多く含む甘いものや炭水化物、脂質の多い肉類や油などのとりすぎには注意です。
積極的にとりたいのは、皮脂分泌を抑える働きがあるビタミンB群や、肌のキメを整えるビタミンC。不足しがちなビタミンは、サプリで補うのもいいでしょう。
・ストレスを溜めない
ストレスの多い生活が続くと、ホルモンバランスを乱し、皮脂量が増える原因に。心身の負担になることはできるだけ避けて、ストレスを溜めない生活を送ることが望ましいでしょう。意識的に休息をとり、気分転換できる何かを見つけておくことも重要です。
オイリー肌のスキンケアについては、こちらもご覧ください。
脂性肌のスキンケアを紹介!正しいケアでべたつき知らずへ
オイリー肌の改善はスキンケアと生活習慣の見直しから
オイリー肌は、「元々の肌質だから仕方ない」というものではなく、スキンケアや生活習慣の見直しで改善が見込めます。
普段、何気なく行っていたことが、オイリー肌を招いたり、加速させたりしてしまっていることもありますから、振り返って改善できることを探してみてください。
基礎化粧品会社イービーエムが展開する全国の「スキンケアスタジオ」では、お一人おひとりの肌や体質に合った化粧品をベースに、心をこめた美と健康の「手あて」をいたします。肌やスキンケアでお悩みがある方は、ぜひご相談ください。