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肌荒れはどう治す?肌トラブルが起きているときのスキンケア

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季節を問わず、さまざまな要因によって現れるかさつきやブツブツ、赤みといった肌荒れ。誰でも一度は悩んだことがあるといっても過言ではないでしょう。肌荒れを軽視して放置したり、自己流の誤ったケアを続けたりしていると、症状が悪化して治りにくくなることも。
ここでは、肌荒れの原因や、「肌荒れしたな」と思ったら実践すべきスキンケア、効果的な予防法について、EBMのスキンケアアドバイザーがご紹介します。

肌荒れの種類と原因

肌荒れは、肌に起きるトラブルの総称です。さまざまな種類がありますが、いずれも「健康な肌ではない」状態といえます。まずは、代表的な肌荒れの例を見ていきましょう。

ニキビ


ニキビは、おでこや頬、顎などにできる発疹で、皮脂で毛穴が詰まり、炎症が起きている状態です。ホルモンバランスや肌のターンオーバーの乱れによって起こることが多いですが、脂肪分や糖分の多い偏った食事でできることもあります。

肌の粉吹き

肌の粉吹きは、肌がカサカサして白っぽくなった状態です。肌がひどく乾燥して、肌表面の角質細胞がめくれることによって粉を吹いたように見えます。季節の変わり目の空気の乾燥、ターンオーバーの乱れなどによって起こり、かゆみやピリピリとした痛みを感じることもあります。

赤み

頬や小鼻などが乾燥や摩擦、蒸れなどで炎症を起こすと、赤みを帯びて見えることがあります。また、過剰な角質ケアやターンオーバーの乱れ、老化などで皮膚が薄くなって、毛細血管が透けて見えている場合も、赤みが出ることがあります。

ブツブツ

かぶれ、湿疹、汗疹などにより、肌表面にブツブツとでこぼこができてしまうことがあります。顔のほか、二の腕や背中、首などにできることもあります。

肌荒れが起きる原因とは?


肌荒れを起こす原因は、ホルモンバランスの乱れやターンオーバーの乱れ、乾燥など多岐にわたります。続いては、肌荒れの原因について見ていきましょう。

皮脂の過剰分泌

肌荒れの中でも多く見られるニキビは、皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まり、原因菌となるアクネ菌が繁殖することが主な原因です。
皮脂の過剰分泌を起こすのは、主に思春期や生理前などのホルモンバランスの乱れ。大量に分泌されたホルモンが皮脂腺を刺激することにより、皮脂が増えて毛穴が詰まります。

肌のターンオーバーの乱れ

健康な肌では、表皮の奥の基底層で生まれた新しい細胞が少しずつ上に押し上げられ、やがて垢となってはがれ落ちるターンオーバーが、約28日周期で繰り返されています。

しかし、何らかの理由でターンオーバーのサイクルが乱れると、古くなった角質や皮脂汚れがいつまでもはがれずに表皮に残り、毛穴詰まりが発生してニキビなど肌荒れの原因に。保湿機能やバリア機能が低下し、肌荒れや乾燥の原因になる場合もあります。

間違ったスキンケア

汚れを落とそうとゴシゴシ肌をこすると、摩擦で肌に負担がかかります。同様に、手やコットンで肌を叩くように保湿するのも、肌に負担をかける可能性があるため、避けたほうがいいでしょう。
洗顔後、べたつくからと保湿を後回しにしたり、化粧水だけで済ませてしまったりするのもNG。水分が飛んで乾燥する前にたっぷりと化粧水でうるおいを与え、乳液やクリームなどを重ねづけして水分の蒸発を防いでください。

マスクの蒸れやこすれ

最近増えているのが、長時間マスクをつけていることによる、蒸れやこすれが原因の肌荒れ。マスクの中は熱がこもって蒸れ、汗もかくため、雑菌が繁殖しやすい環境です。マスクを外した途端に水分が奪われることや、マスクの摩擦による刺激も、肌荒れやかぶれ、乾燥などによる肌トラブルの原因になると考えられます。
帰宅したらすぐにマスクを外して洗顔し保湿する、不織布マスクの下に肌にやさしいコットンのマスクをするなどの対処法がおすすめです。

肌のさわりすぎ

よく右手で頬杖をつく人は右頬に、頻繁に髪をかき上げる人は生え際にといったように、肌荒れは手がふれる場所に起こりやすいもの。無意識の癖に気づかず何度もさわっていると、肌は刺激から身を守ろうとして角質を溜め込み、ターンオーバーが乱れることがあります。

ストレスが続く

ストレスも、肌荒れの原因のひとつです。仕事や家庭のことでイライラしていて、気づいたら肌にブツブツができていた…といった経験がある人も多いのでは。
こうした心理的要因や、気候や気温の変化などの外的要因による刺激が続くと、身体はそれに対処しようとして交感神経が優位に働く時間が長くなり、自律神経が乱れます。影響は肌のターンオーバーにも及び、肌荒れが起きやすくなるでしょう。

生活習慣の乱れ

お肉ばかり好んで食べる、おやつにスナック菓子をつまむことが多い、夜遅く食事をとってそのまま寝てしまう…。食生活の乱れや、睡眠不足、運動不足なども、肌のターンオーバーの周期を乱す原因です。皮膚のバリア機能が低下して、肌荒れを引き起こします。

肌が荒れているときのおすすめのスキンケア

肌荒れが起きてしまったら、できるだけ早くトラブルのない滑らかな肌を取り戻したいものです。まずは、普段のスキンケアを見直してみましょう。「洗顔」「保湿」「紫外線対策」の3つを意識するだけで、健康な肌を取り戻せる可能性は十分にあります。

肌に負担をかけないように、やさしく洗顔

肌荒れしたときの洗顔のポイントは、汚れはきちんと落としつつ、皮脂を取りすぎないこと。過剰な皮脂は肌トラブルの原因になりますが、皮脂を取りすぎてしまうとうるおいが逃げてしまい、水分を補うためにより多くの皮脂が分泌されるという悪循環に陥る可能性があります。

ゴシゴシこすったり、強くトリートメントしたりするのも、肌に余計な負担を与える可能性があるので避けたほうがいいでしょう。肌をさわっていてゴワゴワした手触りを感じると、つい力を入れて落としたくなりますが、これも逆効果です。顎などに多いゴワゴワ感は、実は乾燥のサイン。丁寧な洗顔と保湿に力を入れたいところです。
具体的には、下記のようなクレンジングと洗顔を心掛けるといいでしょう。

・オイルクレンジングで、肌に負担をかけずに汚れを落とす
毛穴詰まりの原因になるメイク汚れは、肌への負担が少ないクレンジングで水分を残しつつ、しっかり落とします。クレンジングを汚れになじませるようにして、こすらず洗うのがポイント。落ちにくいアイメイクや口紅などは、ポイントメイク専用のクレンジングであらかじめ落としておくと、より肌の負担を軽減できます。

・手ではなく泡で洗うイメージで洗顔
洗顔も、肌への刺激を抑えることを第一に考えましょう。やさしく洗っているつもりでも、実際には意外と力が入っているものです。洗顔料はしっかり泡立ててたっぷり泡を作り、手ではなく「泡で洗う」イメージで汚れを絡め取りましょう。

手のひらを使って丁寧に保湿

洗顔を終えたら、肌の水分が失われる前に素早くうるおいを与えましょう。化粧水をたっぷり手に取って、やさしく押し込むようにして肌の奥へと浸透させます。

脂性肌や混合肌の人は、べたつかないようさっぱりしたケアを好みがちですが、うるおっているのは肌の表面だけで、内部は乾燥していることもあります。べたつきが気になる夏も含めて、洗顔後には肌全体をしっかり保湿し、乳液やクリームで蓋をしましょう。

紫外線対策

肌荒れの予防と改善で、忘れてはいけないのが紫外線対策。紫外線を大量に浴びた皮膚は、その刺激に反応して角質を溜め込んで厚くなってしまいます。角質が厚くなった肌は毛穴がふさがれて代謝が停滞。乾燥した細胞のあいだに隙間が生じて水分が逃げやすくなり、肌のゴワつきや粉吹き、皮のめくれなどが起こります。毛穴がふさがれることでアクネ菌が繁殖し、ニキビができやすくなるおそれも。

外出時にはSPF値の高い日焼け止めを塗り、汗をかいたらこまめに塗り直してください。日傘や帽子、ストール、サングラスといった小物も駆使して、肌を紫外線にさらさないようにすることが大切です。
もちろん、室内でも油断は禁物。ベランダで洗濯物を干す、窓際で仕事をするといったときのうっかり日焼けに備えて、室内でも忘れずに日焼け止めを塗りましょう。

肌荒れしやすい人のスキンケアグッズ選びのポイント

肌荒れを繰り返す人は、スキンケアの方法だけでなく、スキンケアグッズ選びにも気を配りましょう。注目してほしい機能は、「汚れは落として残すべき成分は残すこと」と「保湿力があること」。成分としては、「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「セラミド」「ビタミン」などが含まれているものがおすすめです。

セラミド

セラミドは、肌の角質層にあり、水分を蓄える力を持っています。セラミドが入ったスキンケアは、人が体内で作り出すセラミドの構造に近く、なじみやすい「ヒト型セラミド」を選びましょう。セラミドにはさまざまな種類がありますが、成分表示に「セラミド3」「セラミド6」と表示されているものがヒト型セラミドです。

ビタミン

ビタミン類には、皮脂量のコントロールをするビタミンB、抗酸化作用があるビタミンC、ホルモンバランスを整えるビタミンE、新陳代謝を促進するビタミンAなど、肌荒れの改善に有効な成分が多く含まれています。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、高い保水力が特徴。肌の弾力やハリを保ちます。

コラーゲン

コラーゲンは、元々は人の身体に含まれているたんぱく質の一種で、人の身体を作る重要な成分です。スキンケアグッズに含まれたコラーゲンは、外側から肌にうるおいを与え、肌の調子を整えます。

肌荒れ予防のために取り入れたい生活習慣


肌荒れを予防・改善する上で、スキンケア以上に重要なのが生活習慣です。スキンケアと同時に内側からのケアも見直し、肌の状態を根本から改善しましょう。取り入れたい生活習慣は下記の4つです。

リラックスする時間を作る

ストレスは肌荒れの大敵。ストレスを感じたら、意識的に心と身体を休めて自律神経のバランスを整えましょう。特に生理前は、ホルモンバランスや自律神経の乱れで肌荒れが起こりがちです。ヨガを取り入れる、ぬるめのお風呂にゆっくり入るなど、自分に合ったリラックス方法を見つけてください。

寝る直前に食事をしない

肌は寝ているあいだに修復されますが、身体は生命維持に必要な働きを優先します。そのため、夕食が遅く消化が済まないうちに就寝すると、身体はまず消化を優先させる動きをします。結果的に肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れしやすくなってしまうでしょう。

バランスのよい食生活を心掛ける

すこやかで美しい肌を保つには、バランスのとれた食事が重要です。高たんぱく、低糖質、低脂肪の食事を基本に、ターンオーバーの促進や、コラーゲンの増加が期待できるビタミン類や鉄分などをバランスよくとってください。
甘い物や辛い物など、刺激の強い食べ物をなるべく避けることも大切です。

便秘を改善する

便秘が続くと、体内で便が腐敗して腸内に悪玉菌が増え、腐敗物質が発生します。腐敗物質が血液を介して全身に運ばれると、一部が汗として肌表面に出るときに肌荒れを引き起こすほか、肌のターンオーバーにも影響を与える可能性があります。
食事はもちろん、睡眠や適度な運動を生活に取り入れるなどして、排便リズムを整えましょう。

ゴワゴワは肌荒れのサイン!すぐにケアを始めよう

手で肌をさわって「いつもと違う」と感じたら、肌が変化し始めている可能性があります。特に、ゴワゴワ、カサカサした感触は、肌の新陳代謝が停滞して角質が溜まり、乾燥しているサインかもしれません。肌荒れの初期症状と考えて、早めにケアをしましょう。
なお、スキンケアの手法を見直しても肌荒れが改善しない場合は、「脂性肌だと思っていたら乾燥肌だった」というように、肌質そのものの把握が間違っている可能性もあります。スキンケアグッズを脂性肌用から乾燥肌用に変えるといった見直しをしてみることをおすすめします。

基礎化粧品会社イービーエムが展開する全国の「スキンケアスタジオ」では、お一人おひとりの肌や体質に合った化粧品をベースに、心をこめた美と健康の「手あて」をいたします。肌やスキンケアでお悩みがある方は、ぜひご相談ください。


この記事の監修者

医学博士。聖マリアンナ医科大学医学部卒。 聖マリアンナ医科大学病院、昭和大学病院、墨田病院などを経て、現在は子育てをしながら産業医として活動している。