スキンケア・基礎化粧品

スキンケアはライン使いしなきゃダメ?メリットや選び方を解説

スキンケアアイテムのライン使いとは、同じブランドの同じシリーズの化粧品やスキンケアアイテムを使うこと。化粧水やクリームなど、スキンケアの各ステップで使うアイテムが同じブランドやメーカーのアイテムということです。
基本的にブランドは、スキンケアアイテムをライン使いすることを推奨していますが、バラバラに使うことがいけないわけではありません。ポイントを押さえてアイテムを選び、効果的に使うことが大切です。
そこで今回は、スキンケアのライン使いのメリットや、バラバラに使ったときとの違いのほか、効果的に肌のお手入れをするためのポイントなどをご紹介します。

スキンケアアイテムをライン使いするメリット


スキンケアアイテムを選ぶにあたって、同じブランドのアイテムをライン使いすべきか、別のラインをバラバラで使ってもいいのか悩む人は多いのではないでしょうか。スキンケアアイテムをライン使いすることで、どのようなメリットがあるのかご紹介します。

相乗効果が期待できる

ライン使いできるスキンケアアイテムは、そろえて使用することを想定して、各アイテムが互いの役割を補いつつ、総合的に効果が出るように計算されて作られています。そのシリーズで使うと、アイテム同士の相乗効果で最大の効果が期待できるでしょう。

目的に合わせたスキンケアができる

「シミ改善」「補水・保湿」「エイジングケア」など、スキンケアアイテムのラインは、目的に特化した効果を打ち出していることが多いです。そろえて使うことで、試行錯誤することなく、肌の悩みや肌質に合わせたスキンケアができます。

相性の悪いアイテムの組み合わせを避けられる

スキンケアアイテムには、弱酸性で効果を発揮するもの、アルカリ性で効果を発揮するものがあります。弱酸性の化粧水の後に、アルカリ性のクリームを重ねれば、中和されて期待した効果が現れないかもしれません。その点、ライン使いは、各アイテムの相性も考慮されているため、深く考えなくても安心して使えます。

ライン使いのデメリット

メリットの多いスキンケアアイテムのライン使いですが、デメリットも存在しています。メリット・デメリットの両方を理解した上で、どのように使うか検討することが重要です。

肌と相性を見極める必要がある

ライン使い向けのシリーズを一気に購入すると、もしも肌との相性が悪かった場合、アイテムを買い替えなくてはならない可能性があります。
まずはトライアルセットで試したり、気になるアイテムをひとつだけ使ったりして、肌との相性や使い心地を確認してみると安心です。

使いきるタイミングがバラバラ

スキンケアアイテムをラインで同時に購入したとしても、アイテムごとに使用量が異なるため、使いきるタイミングはバラバラです。なくなった順に買い足すことで、ほかのスキンケアアイテムを試すタイミングが難しくなるかもしれません。

高額になりがち

ブランドのスキンケアアイテムをラインで購入すると、高額になりがちです。まとめて購入することで割引があったり、ポイントが貯まったりする場合もありますが、ある程度のコストはかかります。

スキンケアアイテムをバラバラに使うのはNG?


メーカーやブランドはライン使いを推奨していますが、バラバラで使っても効果がないわけではありません。何より、複数のブランドやラインを自由に組み合わせて、アイテムごとに自分にぴったりの物を選べるのがメリットです。ラインで購入するより、コストがかからない点も魅力でしょう。

注意点としては、アイテムそれぞれの成分の確認が必要なことです。成分の相性や働きを確認して購入するのは面倒という場合は、ライン使いをおすすめします。

ライン使いするスキンケアアイテムの選び方

スキンケアアイテムはバラバラで使っても問題ありませんが、ライン使いすることで肌の悩みやトラブルを解決に導く成分を効果的に取り入れることができます。では、「スキンケアアイテムをライン使いしよう」と考えたとき、難しいのがラインの選び方です。続いては、ライン使いするスキンケアアイテムを選ぶための、3つのポイントをご紹介します。

1 肌質や肌の悩みに合っているラインを選ぶ

ライン使いするスキンケアアイテムは、乾燥が気になるなら保湿効果の高いライン、くすみが気になるなら美白効果(※)のあるラインなど、自分の肌質や改善したいことに合わせて選んでください。
スキンケアのラインは、肌の悩みごとに展開されていることが多いですが、購入前に有効成分や効果をチェックすることが重要です。

※ メラニンを抑制し、シミ・そばかすを防ぐ

■肌の悩みと有効成分

悩み・求める効果 有効成分
保湿したい アミノ酸、コラーゲン、セラミドヒアルロン酸など
シワが気になる セラミド、レチノール、ナイアシンアミドなど
ハリがほしい コエンザイムQ10、ビタミンC誘導体フラーレンなど
シミを目立たなくしたい コウジ酸、トラネキサム酸、ハイドロキノンなど

2 購入前に効果を確かめる

一気にラインをそろえるとなると、それなりにコストがかかります。使い始めてから肌に合わなかったということになれば、懐的にも痛いもの。そうならないように、購入前にサンプルやトライアルキットなどで試してみることをおすすめします。
使用前にパッチテストを行えばなおよし。パッチテストは、清潔にした二の腕の内側にスキンケアアイテムを少量塗り、30分程度様子を見ます。かゆみや赤みがなければ、そのまま丸1日放置してください。何ともなければ、トラブルの可能性は少ないでしょう。まずは気になるラインのアイテムを1つだけ購入して、使ってみて様子を見るのもおすすめです。

3 無理なく使い続けられる価格帯のラインを選ぶ

スキンケアは毎日行うものですから、ライン使いする場合は、定期的にアイテムを購入することになります。思い切って高額なラインを購入したものの、買い続けるのが難しいとなれば、効果は半減してしまいます。ラインのアイテムは購入し続けられる価格かどうか、考慮することがポイントです。

ライン使いの効果を最大にするためには?

スキンケアアイテムのライン使いによってより高い効果を得るためには、メーカーやブランドの推奨する正しいスキンケアの手順を守ることが大切です。各メーカーやブランドが、スキンケアアイテムの適切な使用量や、ライン使いする場合の正しい手順を決めています。
「美容液と化粧水どちらが先か」「肌には手でなじませるか、コットンを使うか」といったこともアイテムごとに異なるため、必ず正しい手順を確認した上で使用しましょう。

スキンケアについてはこちらの記事もご覧ください。
スキンケアとは?肌と真摯に向き合うイービーエムだからわかること

スキンケアのライン使いで肌の悩みを改善しよう

スキンケアのライン使いには、メリットだけでなく注意点もあります。しかし、肌の悩みや予算に合わせてアイテムを選び、正しい使い方を守ることで、継続的な高い効果が期待できるでしょう。
気になるシリーズを闇雲にライン使いするのではなく、自分の肌質や改善したいポイントを把握した上で、ぴったりなスキンケアアイテムを選びましょう。

基礎化粧品会社イービーエムが展開する全国の「スキンケアスタジオ」では、お一人おひとりの肌や体質に合った化粧品をベースに、心を込めた美と健康の「手あて」をいたします。肌やスキンケアでお悩みがある方は、ぜひご相談ください。

この記事の監修者

医学博士。聖マリアンナ医科大学医学部卒。 聖マリアンナ医科大学病院、昭和大学病院、墨田病院などを経て、現在は子育てをしながら産業医として活動している。